2022_富士山頂往復マラニック③(五合目~ゴール)

時間は8時40分。過去にDNFした時は五合目までだった。

ここからは、いよいよ今まで経験の無い「下りパート」になる。

 

 

すでにスタートから16時間以上行動を続けている。残り50kmもある事実を思うと笑えてくるが、疲労感はそれほどではない。好天の富士登山が気分転換となって、リセットされた感じでもある。

日差しは既に強いが、まだ標高が高いので涼しい。昨夜ひたすら登ってきた富士スカイラインをこれからは下っていく。

 

思えば、野辺山の馬越峠、オクムの後半、FTRみなのの最後8kmの下りなど、春から経験したきたレース後半の長~い下りを思い出す。下りは脚へのダメージが大きいけど、ここでタイムを詰めないと間に合わない!!!

 

まずは14kmほど先の料金所跡が目標だ。

ギアを切り替え、九十九折のロードを転がるように下り、登りはメチャ速い鉄人石井さんがなぜか下りはゆっくりだったので、お先に~と行かせてもらう。そこから、しばらくは一人旅で淡々と進み、料金所跡を通過。

その先に私設エイドがあって本当に感謝。コーラとプリンをいただく。この暑さの中、エイドの無い区間での補給は本当にありがたい。

 

そこから何人か追い抜いて、数キロ進んだところでようやく西臼塚エイド着。

麦茶を満タンまで胸のボトルに補充。もうスポドリは飽きたのだ。

大盛のマカロニスープをいただいて補給。ちょっと多い気がしたけど、食べやすくて、全部食べることができて良かった。まだまだ先は長い。

エイドを出てまた走り出す。また九十九折になり、徐々に暑くなってくる。時々日影があると少しは涼しいのだが、進めど、進めど、あまり景色が変わらない・・・

 

五合目を出てここまで20kmくらいは下ってきた。

割と良いペースできたが、とうとうエネルギー切れと暑さと疲労で、全く走る気がしなくなってしまった・・・。

今まで抜いてきたランナーに、逆に次々と抜かれていく。

 

あー辛い、疲れた、それに暑い。

富士宮から先はもっと暑いしはずだし、まだまだ先は長い。

トボトボと歩きが続く。ちょっと走ると脚が痛い。ダメだ。

ここまで頑張ってはきたが、自分の実力的に無理なレースだったのだろうか。

幸い、アーリースタートだったので、18時までにはなんとか辿り着けるか。

時間外ゴールでも仕方ないか、まずはゴールに辿り着ければ良いか。

そういえば、さりー夫妻が追い付いてこない。何かトラブルがあって遅れているのだろうか。もう時間内ゴールは諦めているのだろうか。

次々にネガティブループに脳内が支配されていく。

 

5kmほどトボトボ歩いて、やっと最終自販機のTOPGUNに辿り着く。

水を頭から被り、コーラを飲んで、またトボトボと歩いていると、後ろから声がした。

さりー夫妻が追い付いてきた。

 

ぱぱさん「やっと追い付いた!TOPGUNで聞いたけど、まだギリギリ制限時間内に間に合うかもよ!」

さりーさん「一緒に行こうよ!」

 

完全に心が折れていた私にとって、信じられない言葉が続く。

これからもっと暑くなるのに、ここからペース上げるなんてありえない。

「もう俺ダメ。心折れた。先に行って~」と二人を見送る。

すると、あっという間に二人の姿は見えなくなってしまった・・・。

 

何か消化しきれない気持ちが残る。これで良いのだろうか。諦めていいのだろうか。

 

最終コンビニのファミマが見えてきた。

食欲は無いが、ヨーグルトとコーラを買って、イートインコーナーで食べながら残っている距離と時間を考える。

 

残る距離は20km強。残された時間は3時間だ。

 

浅間大社までは下りだが、富士宮駅を過ぎたら日影もない灼熱のロードになる。でも、ゆっくりでも走り続けることさえ出来れば、確かにギリギリ間に合うかもしれない。

今、諦めてトボトボ歩いて後悔するより、精一杯走ってどこまでいけるか?!

そうだよ、自分の持っている力を全部出し切るしかないだろ!

ポジティブな自分がようやく出てきた。ファミマを出てまた走りはじめる。

 

速くはないが、とにかく歩かないで走っていく。

浅間大社を越えて左折。富士宮を右に車の多いロードを進む。気温が上がり、日差しはジリジリと容赦なく照り付ける。全然ランナーに会わないので不安になって、時々スマホでルートを確認する。道を間違えたらアウトだ。

信号待ちの間に、自販機で富士山のおいしい水を買って頭から被る。キンキンに冷えていて最高に気持よくて、一瞬生き返る。

近いようで遠い富士ICをやっと右折。スマホを見ると残り6km程度で残り1時間。

 

歩かなければギリギリ行ける!歩かなければギリギリ行ける!と呪文のように言い続ける。暑くて暑くて苦しい。歩きたい。

 

港大通りを精一杯のスピードで走っていく。二人の元気なランナーに抜かれた。

ユニクロがあれば右折なんだけど、なかなか見えてこない。やっとユニクロが見えた!ひまわりが咲くユニクロの横を曲がる。あとちょっとだ!

 

 

線路の下をくぐって、川を越えて、やっと見慣れた港沿いの道へ帰ってきた。

もう大丈夫だと思ったら、思った以上に直線が長く、しらす丼を曲がっても田子の浦みなと公園はずっと先に見える!ヤバい!このままだと間に合わない!

ここまで来て結局時間オーバーなんて絶対ヤダ!

やっとみなと公園まで着いたけど、最後の登り坂が辛い!

 

坂を登り切った時、さりー夫妻やトラさん、受付をやっているナオさんが見えた。

「よく来た!もう大丈夫!」「あとちょっと、がんばれ~!!!」と言う声援が聞こえる。ギブアップ宣言をして別れたので、まさか間に合うとは思っていなかったと思う。

声援を聞くと嬉しくて、不思議とまだちょっと頑張れた。

 

公園の中ほどを通過して、海沿いのゴールゲートへ向かう。ゴール50m前で時計を見る。ようやく時間内ゴールを確信。

青いおっTを着たキヨさんがゴール係をやっている姿が見えた。

 

ゆっくりと歩いてゴール。

ゴールゲートをくぐったのは16時18分。制限時間の3分前。

長くて暑くて辛かった、23時間57分の旅が終了。

 

「間に合って良かった」この一言に尽きる。

精も根も尽き果てて、へたりこんだ。
スマホもガーミンもいつの間にか息絶えていた(笑)

そして屍となる(笑)

そして、人間の干物(笑)

美味しそうなスイカガリガリ君は気持ち悪くて食べられず。

人間、意外と熱中症にはならないもんだね。

 

まとめ

 

5年越し、三度目の正直でやっとゼロ富士@富士山頂往復マラニックを完走することができました。本当に嬉しい。

このロマンのあるコンセプト。そして真夏の登山とマラソンを一度に味わう過酷なレース。エイドも少なく自己責任だけど、萩田さんのアットホームなマラニック。本当に有難い多くの私設エイド。

 

この春、ここを目標にレースを経験してきて、得られた自信や脚力、補給や装備などが無かったら完走できなかったと思う。5年前のDNFだった自分では見えなかった景色が今見えている実感がある。そして、こんなに復路がキツイなんて・・・

 

15時から18時の間で勝手にスタート、完走の証拠も賞状も無く、メダルも無い。結果も自己申告。誰に褒められることもないけど、完走できた事実は自分の中に確実に残る。

自分で自分に「良くやった」と褒めてあげられた。

 

完走できたのは自分の力だけど、力を出し切れたのは仲間がいたおかげ。

弱い自分だけだと、自分の力を出し切ることができない。

多くの仲間に感謝しかない。

 

ラソンは色々なことを教えてくれます。

 

もう二度と、このレースには出ないと誓ったのに、もう来年の戦略を考えている自分。

あーやだやだ。

 

おしまい

 

 

2022_富士山頂往復マラニック②(富士登山)

さて、雨具を着て富士登山を開始したのが1:30でトランジションは約10分。

 

富士宮ルートでの登山を開始する。50km走ってきた疲労感から脚に力が入らず、フラフラしながら登っていく。ゴツゴツした溶岩の道は非常に登りにくくてストレスになる。ロードでは多くのランナーを抜いてきたのに、次々に抜かれていく。登りが苦手なのもあるし、事前に富士登山できなかったのもあるかも。

標高が上がるとともに空気が薄くなりペースが落ちてくる。トイレに入ろうと思ったけど、まだ鍵が掛かっていて利用できない。

 

7合目を過ぎると冷えてきて、長袖Tシャツを着る。徐々に明るくなってきて、真っ赤な朝焼けが見えてきた。ご来光にはちょっと間に合いそうにない。

 

 

後ろを振り返ると影富士が見えていたが、写真撮る余裕無し。

8合目でさらに冷え込んでくる。ウルトラライトダウンを着て、お腹の冷えも気になってきたので雨具の下も着る。これでフル装備装着。

 

ここで石井さんに合う。自分より一時間も遅く五合目に着いたのにもう追い抜かれてしまった。お鉢巡りをして宝永山も登るとのこと。

 

そして、ようやく山頂に到着。時間は6時ちょうど。山登りに4時間半掛かった。

 

 

すると、鳥居の前にヒゲさんがいた。

「もうここまできたら完走大丈夫でしょ?」と言われ「いやいやまだまだ」と返す。

 

山頂出迎え隊いないかな~と探したけど、どうやらいない様子。

気温が上がってきたので、ここで、雨具や防寒具を脱ぐ。

剣が峰の最高峰まで登り、モニュメントにタッチだけして、すぐにガレた斜面を下降。

 

 

御殿場ルートから下山。岩だらけの斜面を気持ちよく駆け降りる。

八合目を過ぎ、砂走館、わらじ館でオレンジジュースを購入して、分岐を右に行くと砂走へ。

 

砂斜面をズボズボ走りながら下降。絶対間違えちゃいけない富士宮ルートへの分岐を右へ。

宝永山が「どう登ってみない?」と語りかけてくる。

一瞬考えたが、無視して右へ。今回は完走が目的なので無理はしない。

 

さらに砂は深くなり、砂やら小さい岩石がゴロゴロしている斜面を降りていく。

富士宮の六合目に行く道を少し間違えて降りてしまうが、すぐに気が付いて戻り、富士宮ルートに戻る。

ようやく五合目まで下山。時間は8時30分。登山に要した時間は7時間。意外と時間を使ってしまった!

 

そこで、登山装備を脱いでいる石井さんにまた会う。お鉢巡りも宝永山も登り、私よりも同じ時間に下山。山登りがメッチャ速い!

 

日差しが強くなってきた。

スポドリを購入して、トイレを済まし、日焼け止めを塗り直し、靴の砂を出して、ブッフェを食べて、下山開始。トランジションは約10分。

 

残り約50km。現在8時40分だ。残り時間は7時間40分。

灼熱のロードを考えると微妙な残り時間だ。

とにかく富士スカイラインの下りを爆走して、前半に距離を稼ぐしかない!

 

続く

 

 

 

2022_富士山頂往復マラニック①(スタート~五合目まで)

私にとって今年最大のラスボス「ゼロ富士(富士山頂往復マラニック)」

4年ぶりの参加&3度目の挑戦となりました。

 

思えば2017年→五合目で寝てしまいDNF、2018年→骨折明けでDNF、2019年→落選、2020年→コロナで富士登山自体が禁止、2021年→落選でしたが、なぜか今年は参加者が多すぎることなく、抽選無しで参加することが出来ました。

 

<富士みなと公園>

 

今年の春はゼロ富士を目標にレースプランを組み立てていました。4月「高水30K」は仕事でDNSでしたが、5月「野辺山100K」、6月「オクム78K」、6月「FTRみなの50K」と、長め&アップダウン多めの大会にて、着実に経験を積み重ねました。

 

「野辺山100K」では胃腸トラブルを発症し、馬越峠で何度も座り込み、完走を諦めかけたけど、峠の下りから復活。ラスト20km以上走り続け、制限時間15分延長もあってギリ完走。20kmくらいは後半でも粘れることを実証。自信を付けることが出来た。

「オクム78K」では野辺山の反省から出来る限り歩かず、下りはしっかり走って呼吸数高めを維持することで、胃腸トラブルを回避することが出来た。

「FTRみなの50K」は過去最長距離のトレイルで、想像以上のダメージを脚に受けたけど、自分に合った補給を試しつつ、急登や長い下りを越えて完走できたのは良い経験になりました。

 

最後の仕上げとして7月の連休に富士登山を計画していたが、直前に息子がコロナに感染。私は濃厚接触者となってしまい富士登山は断念。高度順応をすることなく当日を迎えることになってしまった。登っておきたかったなあ。

 

さて、レース前、ザックに詰め込んだのはこんな感じ。

 

普通のウルトラマラソン装備に加え、登山装備として、雨具上下・ダウン・ウール手袋・ゲイター・サバイバルブランケットなど、補給としては、くるみ餅・塩タブ・梅純タブ・ドライフルーツ・眠気対策のカフェイン入りジェルなど。
あとはコンビニ補給で繋いでいく戦略になります。

ロードが多いので、シューズは履き慣れた「ナイキペガサス38」にしました。

 

さて金曜日、東京駅からN700系こだまに乗る。車内で稲荷&巻き寿司を補給。

同じ新幹線にトラさん、さりー夫妻も乗っています。

新富士駅に降りて合流。4人でタクシーに乗り、富士みなと公園へ。

 

富士山は雲に隠れたり、時折、姿を見せたり。登山指数はAの予報。

 

受付のボランティアをやっているナオさん・キヨさん、自宅の富山からゼロフジゼロを完走してきたのに、メッチャ元気なにゃ~にゃさんに挨拶!にゃ~にゃさんは4年前のゼロ富士で富士スカイラインを一緒に走らせてもらった。

 

 

砂浜に降りて砂を拾うさりー夫妻とヒゲさん、私は海にタッチしたくてテトラを登ったけど、波が高すぎて断念でした。

そこからスタートゲートに向かい、ヒゲさん、jimmyさんも一緒に16:21にスタートをします!

 

24時間、112km、獲得標高3776mの旅、いよいよスタートです!

 

 

まずは直前で変更になったルートを通り、港大通りへ。胃腸トラブルが発生する前にガスター10を摂取。

アーリースタートで例年より早い時間のためまだ暑い時間帯。発汗量が凄い。富士ICを左折。富士富士宮線に入ると早くもトラさんはペースアップ。ヒゲさんも見えなくなる。

 

暑さのため早くも息があがる。早めのコンビニ休憩。富士宮駅を通過し、浅間大社に到着。予定通り2時間弱。今まで真っ暗な浅間大社しか見たことが無かったので、初めて明るい境内を見て、湧き水の場所も確認できた。

浅間大社にて完走と家族の健康を祈願>

 

日が徐々に暮れてきて、いよいよ登り坂になっていく。

休憩所を設けてくれているセブンに立ち寄り、サンドイッチとコーラを補給。

4年前には無かった最終コンビニのファミマに寄り、カップラーメンミニとミニトマトを購入。おにぎりと予備のポカリをザックに入れる。

コンビニの脇で、さりー夫妻、jimmyさんとしばし談笑&補給をする。

 

山宮浅間神社を過ぎ、最終自販機を越えてしばらくすると、九十九折りのロードが始まります。周囲は雨が降ったのか地面は濡れてむんむんとする凄い湿度。

交互に走ったり、歩いたりを何度も繰り返しながら、10km強の距離を進み、ようやく西臼塚のエイドへ到着。

ガスターのお陰か、今回は胃腸の調子が良い。おにぎりを食べて、水分補給、フルーツもいただいてフル充電。水分以外は私設エイド提供とのことで、本当に感謝です。

富士登山競争に出場してからの参加となったjimmyさんは、とても辛そうだった。

 

エイドを出て、しばらくは霧雨の中を進む。やがて旧料金所を通過。警備員さんに挨拶をしてマイカー規制のルートへ入る。

いつの間にか地面が乾いていて、ヘッドライトを消すと空は満天の星空。上空を見上げると夏の正座「白鳥座」が大きく天に羽ばたいていた。気持ちの良い登山になりそうだ!

正面に見える富士山はヘッドライトが点々と光り、登山道を進むランナーを想像できた。

 

今年はなぜか全く眠気が無い。目はギンギン。頭はクリア。さりー夫妻と話しながら(どちらかと言うと私ばかりしゃべりながら)進み、途中の施設エイドにて、有難いことにチキンラーメンをいただき元気が出る。寒くなってきて雨具の上(モンベル トレントフライヤー)を着る。

五合目到着は1:20頃。

約9時間での到着は前回出場時と同じタイム。私的には予定通りでした。

 

休憩所にて、ゲイターを付けて、おにぎりを食べる。

さりー夫妻は着替えやら準備に手間取っていて、おそらく登りは私が遅いので先に出発する。

 

 

いよいよ富士登山開始。

 

ここまでは順調に来た。

しかし富士登山は、4年前DNFだったゼロ富士以来?

大丈夫か俺?!

 

続く

 

 

 

 

 

210919_武甲山トレイル🏃

2週間経ってしまい、記憶が薄れつつありますが、トレイルランのレポです。

 

10月中旬開催のハセツネも近づき、そろそろ試走でもしておかないと・・・と思った9月も後半。さりー夫妻より試走のお誘いが!あわや台風でしたが、運良く進路が外れ、いよいよ試走直前で、肝心のハセツネが中止の発表・・・😢

それならハセツネルートじゃなくて、もっと面白い場所へ行く?ガチ勢のトラさん&ヒゲさんによる訳分からない体育会系な提案が、さりーさんより瞬殺された。

 

結局、行先は秩父武甲山トレイルラン。SAJがレースを行っているルートだ。

距離は約27km。サクッと走って、明るいうちに風呂入って帰るにはちょうど良い距離。

そして、今回は、頂上でお湯を沸かしてラーメンを食べ、さらにナガイモ珈琲のリクエストもあり、すっかり体育会系ハセツネ試走から、お気軽マラニックへと変貌したのであった😊

 

ガーミン計測 27.60km 累積標高 1664m

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武甲山は石灰が採れるセメント原料の山。日本の高度成長経済を支えるため山頂が削り取られ、40mも標高が低くなってしまったとのこと。(ヒゲ談)

巡礼のルートがある信仰の山であり、登山者も多い奥秩父最高峰の山ではあるが、日本経済のために無残にも今も重機によって削られ続けている。

まるでアンパンマンの様な山である。

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横瀬駅のコインロッカーにお風呂セットを入れ、出発。

SAJのレースルートを逆から進む。しばらくは長いロード。

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石灰の採掘跡が良く見える。異様な山容。

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集団走。おっTファミリーを代表する猛者たち。

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採掘した石灰を加工する工場が立ち並ぶ。

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走りやすい直線ロードの後に湧き水ポイント。

冷えた水で顔を洗う。超気持ち良い。
ウワバミソウが沢山生えていました😋

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あちらこちらに小さな祠があります。

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栗、楢、朴の若木が並ぶ広葉樹の森。

イガグリ、楢のドングリ、朴の葉が沢山落ちていた。

明るくて気持ちの良いトレイル。

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見晴らしの良い場所と仲の良い最強夫婦💪

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武甲山の前にあるピーク「大持山」は1mだけ標高が低い。

武甲山はここより低くならないようにギリギリまで削ったのではないか説(ヒゲ談)

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大持山の次は子持山を越える。

「よくこんなルートでレースをやるよね・・・」

と言うほど、決して走りやすいコースではない細い山道が多い。狭い場所は三点支持で手足を使って進んでいく。疲れて気を抜くとフラッと斜面から滑落しそうな場所がいくつもあった。

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山頂前の登りはエグかった。

最強夫妻とトラさんはグイグイと登っていく。とても付いていけなかった・・・。キツイ所は写真が無い。

やっと山頂前にある神社を通過。神社でカップラーメンやお菓子を打っていた。

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山頂の見晴らし台に到着。

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三角点の標高は1295mだが、山頂の標高は1304mとなっている。

スタートの横瀬駅が標高250mくらいだったので、標高差は1000m程度。

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富士山は見えなかったが、浅間山は確認できた。噴煙は無かった。

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鐘を鳴らすヒゲさん。交代で全員鳴らしました😊

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(写真借りました)

今日は山頂で楽しいラーメンタイム。トラさんが2Lの水を担いでくれた。

私はカップラーメンのリフィルを持参。リフィルをアルミ鍋に入れて少し煮込んだが、鍋が熱くて口が付けられなかった。そりゃそうだよな。

フーフーしながらラーメンを完食。

美味しかったけど、オニギリも持ってくるべきだったと激しく後悔。

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(写真借りました)

食後の珈琲タイム。みんなのマグに珈琲を淹れました☕

まずは蒸らしが重要!今回の珈琲は南米パナマ産。

ヒゲさんのチョコを食べたり、さりーさんのクッキーを食べてまったり過ごした。

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ランチ休憩してから山を下る。林道橋立線を走る。

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トラとパパはどんどん先に行ってしまい、やっと追いついたら川で裸足になって水遊びをしていた。いいな。気持ちよさそうね。

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林道橋立線を走って、橋立鍾乳洞を見学。

鍾乳洞の中は涼しくて、汗も引いて快適だった。まるでランの途中でコンビニに入ったような快適さ!

山全体が石灰で出来ているような感じでした。

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そこから琴平ハイキングコースを走る。地味に長く、小さなアップダウンを繰り返す。

秩父鉄道を走る機関車を見たかったけど、残念ながら見れず、汽笛の音を聞いただけでした。

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横瀬駅のコインロッカーでお風呂セットを回収して、ゴールは武甲温泉でした!

汗だくの服を脱いで、温泉に入って、最後に冷水に漬かって終了。
風呂上りは猛烈にビールが欲しかったが、緊急事態宣言中なので、酒類の販売が無かった。

まあ、コーラも大好きなので良いけどね。


グループランはおしゃべりも楽しめるし、トレーニングとしても早い人に付いていくので一人よりはずっと充実した練習になりました。

一人だと食事って行動食で済ましちゃうけど、ランチの楽しみがあるのは良いですね。今後もグループランにはラーメンとか、メスティンの早い料理とかも楽しんでも良いかな~と思った。

 

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PS : 後日、モンベルでOD缶ミニがちょうど入る鍋を購入してしまった。

超コンパクトでラーメンや珈琲にはちょうど良いです!

 

 

 

おしまい

 

 

 

 

 

210912_丹沢湖~山中湖 周遊ラン🏃

北アルプス南アルプスやら、色々な山旅を考えていたのに、ああ、夏ももう終わり😢夜になると虫の声が聞こえ、もう秋を感じます。

すると急に日曜日に時間が出来たので、以前、釣りで良く行った西丹沢エリアを走って来ようと思い立ち、行ってきました!

東名大井松田を降りて、途中のコンビニで1時間ほど仮眠。丹沢湖西側の浅瀬ゲートにまだ暗い4時過ぎに到着。外は釣り人達が集まって話す声が聞こえます。

私が車を出ると、話しかけられて「あれ、釣りじゃないの?」と驚いていました。

そうです。今日は釣り師🎣では無く、トレイルランナー🏃でございます!

(ここは基本的に釣り師しかいない。)

 

今回の計画は、丹沢湖と山中湖を周回するコース。

丹沢湖の浅瀬ゲートから世附川沿いの林道を行き切通峠を越えて山中湖へ。そして、湖畔を少し走りまた登山道を登る。稜線に戻ったら、三国山、明神峠、世附峠と「富士箱根トレイル」を縦走して、浅瀬ゲートへ戻るという周遊ルート。

ログで丹沢湖と山中湖をぐるっと繋ぐコース。世附から山中湖へ越えるルートはあまり登山者は使わないルートなので、面白いルートだと思う。

 

浅瀬~切通峠~山中湖~三国山~明神峠~不老山~浅瀬 - 2021年09月12日 [登山・山行記録] - ヤマレコ (yamareco.com)

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 出発時刻/高度: 04:31 / 356m
 到着時刻/高度: 14:24 / 351m
 合計時間: 9時間52分
 合計距離: 35.08km
 最高点の標高: 1315m
 最低点の標高: 322m
 累積標高(上り): 2292m
 累積標高(下り): 2295m

 

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来月のハセツネ用に購入したヘッドライト( Led Lenser MH10)を付けて、まだ暗い道を走りだします。最高光束600lmは超明るい。(書いている途中にハセツネの中止が発表された😢)

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今回のウエアは、誕生日に息子と嫁がプレゼントしてくれたNike TrailのTシャツと短パン。パンツは軽くて履き心地が非常に良い。アンダーにミレーのドライナミックを着ていたら全く汗の濡れ感が無かった。

ザックはSalomonのXA25、ヘリテイジのストックとミラーレス一眼も持って、ザックの中にダイソーメスティンと加熱器具も入れます。(結局行動食しか食べず、使わなかった)

今回からはココヘリも付けてます。万が一遭難しても安心です!

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道は非常に走りやすく、伐採している開けた場所があって、重機が通るため道が整備されていた。途中から先は道が急に細くなり、いよいよ大棚沢の源頭に近づいてきたので水分を補充。そこからは、踏み跡を辿って切通峠に出た。

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景色が開けると思いきや峠は林の中。峠沿いを少し走り、林道と言うか沢の跡を辿っていくと道が開けてきて、テニスコートが並ぶエリアに出た。早朝で誰もいない。ロードを少し走るとすぐに山中湖に到着。

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コンビニで天然水のペットボトルを購入。観光地山中湖でジェラートかソフトクリームを購入するつもりだったが、そんな店は見当たらず、、、気持ち良い湖畔を少し走る。

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山中湖越しに見る富士山。チャレンジ富士五湖の思い出が蘇る・・・。

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今日走る山中湖も三国峠や明神峠も、東京オリンピックのロードレースのコースでした。ここをポガチャルやファンアールトが走ってたなあと思いだすと感慨深い。

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また林道に入り、背の高い草に囲まれた道を登り、鉄砲木の頭を目指します。

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高台に出た。富士山は傘を被っている。気持ちの良い景色。

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鉄砲木ノ頭に到着。そこから三国山、明神峠、世附峠へ縦走していく。

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三国山頂に到着。本日の最高地点。標高1320.2m。

ここからは「富士箱根トレイル」と言われ、富士山の須走口と箱根を繋ぐルートです。

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ずっとガスっていて、開けた場所に出てもあまり遠くの景色が見えない。

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明神峠に到着。

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キクラゲ発見!

途中でパンを食べて、しばらくまた走り、世附峠に到着。三国山からの稜線はずっと携帯圏内だった。途中、ハンズフリーで通話しながら走っているトレイルランナーに抜かれた・・・(;゚Д゚)

浅瀬ゲートへ向かうルートの分岐があったけど、まだ昼頃だったのでそのまま縦走を続けることにした。

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次のピーク不老山が見えた。意外と高いし遠いな・・・

急登をストックを突きながらなんとか不老山に登頂。

意外と水分を消費して、山中湖で買って良かったと思った。

さらに進み、次の峠から痩せ尾根を辿って丹沢湖方面に降りていく。

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結局、最後の下りがまた微妙な山道で、踏み跡もどんどん不明瞭になり、足場が悪くて靴も泥だらけ。

一回ルートをロストしたのに気づき、GPSを見ながら元の踏み跡に戻ったりして、ようやく丹沢湖に帰ってきた。

丹沢大橋を渡り、ロードを3kmほどジョギング。

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道端には、栗とか栃の実とかオニグルミの実が転がっていた。もう秋になる。

 

途中で走る気が全く無くなり、自販機でメロンソーダを買って飲みながら歩いて、浅瀬ゲートにある自分の車まで戻ってきた。

 

結局、9時間以上、山の中で走っていて、そんなに早くは無いけどほぼ休憩無し。

ロードだと長いとうんざりしてくるけど、トレイルだと長くて疲れてきても、不思議と止まることなく走り続けられる。

 

「魚もキノコも山菜も無いのに、一日山を走るなんてありえねー!」と釣り仲間に笑われるけど、山の空気を吸って、森林の匂い、木々や虫や花、遠くの景色を見たり、さらにマラソンジャンキーとしては走って汗をかくだけでも最高。色々なギアを試すのも楽しい。

何に興味や関心を持つか人それぞれ。自分も以前はトレランなんて何が楽しいんだと思ってた。でも今は大好きだし、今楽しいと感じることを素直に夢中になって、やっていきたいと思った。

 

おしまい

 

PS : それにしても、ハセツネ中止😢悲しいっす。

 

 

トレイルラン@川古温泉~毛渡乗越~谷川岳 ピストン <後編>

前編はこちら

 

さてさて、後編です。

これから長い長い帰路へ。

12:30 谷川岳ピーク オキの耳 1977mを出発。

肩ノ小屋を越え、また霧雨&ガスの中へ。稜線を走りながらどんどん下っていきます。

 

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 コバイケイソウの花がいっぱい咲いていた。ちなみに毒草です。

 

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youtu.be

 

谷川主稜は群馬県新潟県の県境になります。

帰路だと左手が群馬県、右手が新潟県です。新潟県からの霧が群馬県側へ流れている幻想的な景観。ここは雲の中なんでしょうね。

 

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小障子ノ頭を過ぎると徐々に霧が晴れてきました。

こちらは左手の群馬県

赤谷川やその支流の沢筋にはまだ雪渓が多く残っています。

  

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 正面の稜線は霧が晴れつつあり、大障子避難小屋が見えます。その先は大障子ノ頭。

 

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 そして尾根の高い所へ出ると右手の新潟県側のビューが現れてきた。

おおお!と思わず声が出る景観!

 左右に素晴らしい景観を見ながら、天空のトレイルランニングを独り占めです。

最高の気分で稜線を下りきって、そこからまた万太郎山への長い急登を登る。

下から見上げると、遠くはるかに見える雄大な頂きも、一歩一歩を確実に登っていけば、ちっぽけな人間でも山頂に辿り着けます。

 

そして最後のピーク万太郎山に登頂。ホシガラスがビックリして飛び立っていった。

空腹感を感じて、山頂で二個入りランチパックのもう一個を食べる。

そこから、毛渡乗越の鞍部へ向かって、滑るように下っていく。

 

16:00 毛渡乗越に帰ってきました。ここからはまた藪の中です。

チェーンスパイクを装着して、また笹薮の中へ突入していきます。

 

笹薮を掻き分けながら下降して、つい歩きやすい小さな沢通しに下ってしまい、数百メートルを下った時に、ルートミスに気が付く。

途中からGeographicaでログを取っていたので、確認すると数メートル左手が行きのルートだと分かったので、強引に笹薮を掻き分けて小尾根に登ると踏み跡が確認できた。

ログを取っていなかったら、ルート探しにかなり時間掛かったと思う。

 

そこからまた踏み跡を辿りながら下っていく。長い長い荒れた林道にうんざりしてくる。ストックは片手に持って、片手で笹や枝をつかみながらズルズルと斜面を滑りながら降りていく。

 

完全に水が切れて途中の沢で水分を補給。行きも沢水を補給して稜線へ上がったが、今回は浄水器が非常に役に立った。

  

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SALOMON ソフトフラスクに装着可能な浄水器

沢水が汚染されていたりすることもあるので、浄水器を通して飲んだ方が無難です。軽量化のために水は下から担いで登るより、途中に沢があるなら積極的に利用した方が良いと思います。しかもソフトフラスクに付けられるので、行動中にスムーズに水分補給ができるので非常に便利!おススメ!

 

18:00  赤谷川渡渉点に到着。

残ったジェルやドライフルーツを摂取。水は赤谷川から補給して、またチェーンスパイクのままざぶざぶと渡渉する。なんとかまだ身体は動く。ガレた林道は時々足を踏み外しながら、慎重に進み、ようやく荒れた林道区間を突破する。

チェーンスパイクを外して、ヘッドランプをザックから取り出す。歩きやすい林道になるが、ここからはヤマビルゾーンなので、念入りにジョニーを足元に吹き付ける。小走りで進むと、やがて雨が強く降り始めた。

ヘッドランプを点けても霧と強い雨で周囲が良く見えない。時々大きな水たまりを踏んだりしながら、ようやく車に帰ってきた。

 

20:00 川古温泉 駐車場着。 

ワンボックス車の後部ハッチバックを上げて雨除けにして、ずぶ濡れのまま、車の後部荷室へ座り込んだ。ふ~~~疲れた~~~。

ふと足元をヘッドランプで照らしたら、トレランシューズにヤマビルが何匹もウヨウヨ~!

「ギャー!!!」

当然、ジョニーで瞬殺でした。

 

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結局、行動時間は15:30で、写真撮ったり、補給の小休止はしたけど、ほぼ動きっぱなしでした。楽しみにしていたラーメンの大休止は時間的に出来ず。まあ、ハセツネ本戦に向けて良い練習になったかな。

 

ソロで山を走るのはちょっと寂しいし、不安もあるけど、自由で長い時間自分と対話できる良い時間でした。やっと谷川岳のピークを踏むことができたし、長い縦走もできて充実感たっぷりの山旅でした。帰りの林道区間はちょっとうんざりしたけど、まあ夜通しのウルトラと変わらないかな(笑)

 

 

それから、藪漕ぎルートで短パンはやめた方が良いです。当たり前か?!

山菜としては美味しいアイコやアザミやタラが今回は凶器でした・・・。

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 ゲーターはしていたので膝から下は綺麗です(笑)

 

今後は日帰りだけでなく、シェルター泊も含めたもっと長い山旅をしていきたいと思います。

 

ここまで読んでくれてありがとうございました。

 

 

おしまい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トレイルラン@川古温泉~毛渡乗越~谷川岳 ピストン <前編>

 

七夕の前日。

長梅雨の合間を狙って山を走って登ってきました。今回はソロです。

まずは前置きから。

 

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相変わらずのコロナ禍で、予定していたマラソンレースに参加できませんが、TATTAのおかげで累計走行距離は最高記録ペース。ランニングへの意欲は落ちていません。

以前はPBや新しいレースに挑戦するのが目的でしたが、このコロナ禍を機に自分にとってのランニングや山遊びへの目的を考えることが増えました。

  

レースへの参加も一つの目的ですが、それとは別に、自分で計画して、自分らしい山旅をすることによって、レースのような充実感を感じながらも、山や自然の素晴らしさも同時に体感することができるのではないか?と考えるようになりました。

 

 そこで、私が考えているのはこんな計画。

●自分の山遊び経験とランニングで得た体力をベースとした長めのコース設定。

雄大な自然を身体で感じられて、人が少ないマニアックでワクワクするルート。

 

基本的にソロになってしまうので、安全に十分配慮した準備・装備・コース設定は重要です。ソロでは危険な沢通しのルートより、脚を使って距離を稼いでピークハントを含むルートになるでしょう。もちろん基本的に走ります。

 

と言うことで前置きが長くなりましたが、今後はそんな山旅やトレイルランを増やしていきたいと思っています。

 

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今回はそんな山旅計画として、過去に何度も釣りや沢登りで入った山域で考えてみました。

 

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※以下はGARMIN計測と途中からGeographica計測結果

距離:39.78km

最低高度:639m  最高高度:1977m

累計高度(+):3503m  累計高度(-):3242m

消費カロリー:5245kcal

タイム 往路:7:50  復路:7:20  合計:15:30

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目的とするピークは三国山脈谷川岳

群馬県側の川古温泉に車を停めて、日帰りでピストンをする計画です。主に3つのパートに分けることができます。

①川古温泉~毛渡乗越の往路林道パート

まずは林道から荒れたルートを進み、赤谷川を渡渉。さらに荒れた斜面を藪漕ぎして毛渡乗越まで詰め上がる林道パート。

②毛渡乗越~谷川岳~毛渡乗越 往復の稜線縦走パート

毛渡乗越から谷川主稜を縦走、谷川岳のピークを踏んでピストン。ここは走れる縦走路だ。

③毛渡乗越~川古温泉までの帰路林道パート

毛渡乗越から斜面を下降して車まで戻る帰路の林道パート。

 

昔、赤谷川本谷を沢登りで詰めたとき、帰路に利用したルートですが、その時は谷川岳のピークまでは行きませんでした。当時からは林道もかなり荒れたり、ルートも変わっていると思います。

 

未だ踏んだことのない谷川岳のピークハントも楽しみですが、渡渉あり藪漕ぎあり、さらに不明瞭な林道ルート探索も冒険チックで楽しみです。また谷川主稜のダイナミックな景色を見ながらの往復縦走ランは、苦しいけどランナーとしての充実感を感じることができるでしょう!

 

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さて、関越自動車道を走り川古温泉に2時に到着。そして仮眠。4時過ぎに起床。

4:40 川古温泉を出発します!

 

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ザック:SALOMON XA25/正面にソフトフラスクや行動食が入れられるポケットが豊富。25Lの完全防水ザック。今回が初下ろし!

ストック:ヘリテイジ ULトレイルポール

防水ポーチ:モンベル ドライショルダーM(改)/ミラーレス一眼を収納。

重要なのは、ノンディートのヤマビル忌避剤「ヒル下がりのジョニー」。

そうです。このルートはヤマビルの巣窟なのです。足回りにたっぷりとスプレーをして走り出します。

 

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天気は曇り。まずはジョグペースで林道を進みます。

 

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徐々に道が荒れていく。倒木が道を塞ぐ。何度も蜘蛛の巣が顔に掛かって払いのける。

 

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中から、ガレた斜面のへつりも出てきたので、チェーンスパイクを装着。カーブを曲がるときは大きな声を出して、熊さんがいないか確認しながら進みます。

 

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草に覆われているが高度感のある斜面を進んでいく。

 

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2時間ほどで赤谷川渡渉点に着きます。渡渉用にワラーチを持ってきたけど、すでにトレランシューズはビショビショに濡れていたので、チェーンスパイクも着けたままザブザブと渡渉します。

そして、対岸の藪の中を突入します!

 

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ここから谷川主稜の毛渡乗越まで詰め上がります。ルートは不明瞭ですが、踏み跡を頼りに登っていきます。

 

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長く苦しい急な斜面を抜けて谷川主稜に出る。出発から約4時間が経過。

8:30 毛渡乗越に到着。オニギリを食べる。最初の林道パートはここで終了。

 

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今まで登ってきた斜面。一面の笹薮。

 

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ここからは稜線を進む縦走パートです。道はしっかりと付いていて安心ですが、いくつかのピークを越えて、谷川岳を目指します。稜線はガスっていて遠くが見えません。

 

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 標高がそれほど高くないが、ここは高山植物が豊富です。

ニッコウキスゲが綺麗に咲いていました。

  

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越路避難小屋。稜線には3ヶ所の避難小屋がある。

 

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 時々、こんな細い尾根についた道を進みます。

 

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9:30 万太郎山 1954m 到着。

 

このすぐ先でルートミス。吾策新道を500mほど降りてしまった。慌てて折り返す。結構な時間のロス。12時過ぎくらいにはピークを折り返したいので非常に焦る。

 

途中から霧雨になり、徐々に雨が降ってくる。

風はあまりないので、速足で進んでいれば寒くはなく丁度良いので、Tシャツのまま進む。 ミレーのドライナミックインナーの効果もあると思う。

体調は非常に良くて、ストックがあるので登りもまだまだいける。

 

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10:26 2つ目のピーク 大障子ノ頭を越える。

 

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オオクワガタ? ♀

 

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雨で岩盤がツルツルの鎖場。ちょっと怖い。

 

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ガスで視界が10mくらいしか見えない。

そろそろ肩ノ小屋だよなあ・・と思っていると、うわっ!忽然と肩ノ小屋が視界に現れる!

小屋の側まで行くとチラホラと登山者が休んでいた。久々に人間に会う。 

 

そこからトマの耳 1963mを登頂。続いてオキの耳へ続く道へ。

山慣れしていない雰囲気の登山者が多い。ロープウェイに乗って天神平までやってきた登山者たちだ。

こんな霧雨の中、短パンTシャツの登山者は自分だけwww

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12:20 ようやくオキの耳 1977mのピークに到着!

谷川岳のピークハントに成功!

しかし、視界はゼロであまり感動が無い・・・

 

岩に座って、ランチパックを1個を食べる。今日、初めて座った。

ここまで来るのに7:40経過している。と言うことは、帰路に同じ時間が掛かったとして、車に戻るのは20時?!

カップヌードルリフィルを持って来たが、とてもお湯を沸かして食べる時間は無い!

すぐに立ち上がり、帰路を目指して走り出した。まだまだ先は長い!

 

意外と長くなったので、 後編へ続きます。