2023前期ラン活 振り返り
6月上旬に参加した奥信濃100のレポを書こうと思っていたら、いつの間にか時が経ってしまい・・・ゼロ富士も終わってしまいました 汗
ゼロ富士レポの前に、今年は一度もレポを書いていないので、まずは今年のラン活を振り返ってみます。
今年の最大のチャレンジは6月の奥信濃100。未経験のトレイル100kmを自分が走れるのかどうか?しかも制限時間は21時間と結構厳しい。これが最大のハイライト。
それに完走できれば、それより先の世界が見えてくると思ってレースプランを設定しました。
1月 勝田マラソン フル
3年ぶり、久々にナイスおっさんの幟に仲間が終結!
自己ベストには遠く及ばないが、なんとかサブ4 ゴール前50mでおさん夫妻に抜かれ数秒負ける 笑
おさん夫妻は50代で自己ベストチャレンジに取り組んでいる。昨年、おさん自身が自己ベストで遂にサブ3.5を達成。このレースでもヨメさんが自己ベストを達成する姿を横から見せてもらった。私含め、自己ベストなんてとっくに諦めている同世代がほとんどだけど、この同級生のチャレンジは応援したいし、自分にとっても励みになっている。
レース後は息子が受験直前ため、久々の楽しい打上げも参加せず帰宅 涙
3月 大江戸ナイトラン117k
本当は通し200kに出たかったがクリック関門で敗退、まさかの追加招集でナイトランにてエントリできた!
大江戸ナイトランはスタートがワイワイと楽しい。夜スタートもワクワク。ナイスおっさんメンバーは小江戸1人、ナイトランに7人、通しに4人だったかな。ちょこさんが小江戸完走経験があるが大江戸初挑戦だった。
私は最初一人で進み、新座辺りでにゃーにゃ兄さんと再会!転んだらしく膝が血だらけだった。そのまま長い長い川越街道を進み熊野町で右折。成願寺エイドで鹿肉カレーをお代わりしていたら、DDコンビ(だぶさん&だーまえさん)がエイド到着。二人は調子良さそう。ここから一緒に進む。だぶさんがしばらく二人を引っ張ってくれた。だぶさんはしっかりと走りこんでいるのをストラバで知っているが、以前より確実に強くなっていると思った。大都会を走っている間は、頼りになる背中をずっと追走させてもらった。
国立競技場を通過すると左手の神宮外苑で24時間走をやっていて、お互いにエールを送る。
スカイツリーくらいまで3人だったけど、徐々に単独走になった。王子付近から同じペースの人と知り合いになって話しながら進む。こういう出会いが小江戸大江戸の楽しさですね。最後の川越バイパスで神出鬼没ろっしさんの応援で元気が出る。
結果、前回よりも20分くらい早くゴールできた。川越バイパスはさすがに苦しかったが、淡々と自分のペースで進み、それほど苦しさを感じる事なく完走。ウルトラ耐性が徐々に付いてきたかもしれない。とにかく参加できて良かった。
4月 高水山トレイル30K
初めてロング部門30Kに参加。今年はナイスおっさんメンバーで走るのは私とキヨさんだけでした。
おさん夫妻はショートのスイーパー。レース後にメーカーのブースを回るのが楽しいのよね。お買い物に来たさる隊長も混ざって、ナオさん・キヨさん・おさん・ヨメさん・隊長と5人でカフェでおしゃべり。楽しい一日でした。
隊長に借りたチャラサン 笑
そして、翌週は越生ぐるりと言うイベントに参加。
オーパーク越生のキャンプエリアにベース基地を設けて、そこから10kmのトレイルコースを各自が自由にぐるぐる走るオーバーナイトのランニングイベント。
私はナイトトレイル経験を積むことが目的で参加。
まずは各自割り当てられたスペースにテントやシェルターを設営する。集合時間になったら軽いブリーフィング後に集団走でコースを一周。結構アップダウンがあって良いトレーニングコースだった。
その後は各自で10kmコースを回る。ベースキャンプでは汁物、うどん、カップラーメン、ドリンクも用意されていて、各自で補充しながら走る。夜は焚火もあって早々に離脱してビールを飲むのも良し。テントで寝るのも良し。
私は夕方から夜にかけて4周走り、12時過ぎに就寝して、早朝に1周の合計50kmを走った。
コースは10Kと短いので、結構頑張って走ってから、ベースキャンプで大休止の繰り返し。オーバーナイトのトレイル用に買ったヘッドランプのチェック。見通しの悪いナイトでの登りや下りの走り方の確認ができた。
夜通し走ってる人や9周も走った人もいたみたい。彩の国の練習で来ている人が多かった印象。UTMFの調整や装備チェックにも良いかも。
調整や装備確認にも良いし、プチキャンプ気分も味わえるし、コスパも良いので、来年もぜひ参加したい。こういうイベントは大好き。
温泉チケットを購入したけど施設開場時間が10:00と遅くて、結局入らないで車で帰宅した。誰かにチケットあげれば良かった。
来年は電車で行ってテント内で身体を拭いて着替えて帰宅かな。(帰りにビール買って)
ようやく実戦投入できた私のヘリテイジ クロスオーバードーム。夜は冷えたけど、結露も無くて快適だった。この後、強風で多くのテントが倒壊 笑
早朝は気持ちの良い景色が広がる。
5月 野辺山ウルトラ100k
昨年はゴール時間延長のお陰で完走できたが、今年は馬越峠前エイドにて、時間はまだあったがポンちゃんと一緒にギブアップ。
暑熱順化が十分で無く、暑さでバテてしまったのと、際どい時間で馬越峠を越えるのと最後の長い登りを想像してビビッてしまった。
越えてしまえば、あとは長い下りで調子を整えて、ラストの長くて緩い登りは気持ちの勝負だったと思う。今思えば、覚悟を決めて行くべきだった。
自分の弱さが露呈して非常に悔しい。気持ちの強さが大事だと改めて思った。反省。
ナイスおっさんメンバーは5人全員DNFと言う結果・・・野辺山はやはり野辺山だった。
メダルはもらえなかったけど、余ったバナナを大量にもらって帰ってきて、輪切りにして冷凍したら息子が喜んでパクパク食べていた。家族にとってはメダルよりはバナナの方がありがたいよね 笑
そして、いよいよ6月 奥信濃100 今年のハイライト!
累積標高4800m 距離100km 今までに体験したことのないスケール。
今年最大のチャレンジレースであり、初のトレイル100km。ゼロ富士は完走したけど、トレランレースでは最長50kmまでしか経験が無い。
もも夫妻の昨年レポを読んでいたのでLINEしたら今年も出るとのこと。さりーさん夫妻とさる隊長も出ると知り、さらに二年連続サイラーのトラさんが私のペーサーを申し出てくれた。ありがたい!
長野遠征、初の100kmトレイル、ナイスおっさんメンバーは総勢7名。私と隊長以外はみんなマイラーという凄いメンバー!楽しそうだ。
前日に関越道から車で向かう。メンバー全員が会場で集合して前日受付完了。
それぞれに解散をして、私は軽くぶらぶらと観光をして、コンビニで食事を買い、温泉に入ってから、会場の木島平スキー場でひっそりと車中泊。翌朝のスタートは近くて楽ちんだった。
一応、せっかくなのでコメントを書いた。
ペーサーのトラ氏。なんか凛々しい。
翌朝5:00がスタート。ゲート前に並んで、盛大にカウントダウンが始まる。
木島平スキー場は霧の中。制限時間21時間の旅が始まる。
今回はストックをレースで使用するのも初めてです。
スタートしてから、スキー場をぐるっと周回して、もう一度ゲートをくぐって改めてスタート!レースを走るのは、もも夫妻、さりーさん、さる隊長と私の5人。
ペーサーのトラ、さりーパパはここで待機。
まずはA1夜間瀬までは平坦なコース。景色を楽しみながら進む。
A1を過ぎると急な登りから高社山を目指す。なかなかエグイ登りで体力を消耗。山頂で写真を撮っていると、もも夫妻も登ってきた。
シャトレーゼで買ったかりんとう饅頭を食べて下山。下界は雲でほとんど見えない。
山を下って木島平スキー場に4時間半で到着。ここで27km。予定より早め。
デポバッグに入れておいたフルーツゼリーのカップを一気飲みして復活。ペーサーのトラさんと一緒に出発。さりー夫妻は少し前に出発した。
しかし、この高社山ラウンドの疲労が後で徐々に効いてくるのだった。
A2糠塚には5kmほどで到着。ここはBSのグレートレースで見たエイドだ!
このエイドはこの後2回来ることになる。エイドを出たさりー夫妻とすれ違う。
ここからA3カヤの平までは非常に長いので1Lの水分を満タンにして出発をする。
沢沿いのルートが多い。登山道と言うより釣りや山菜の時に通る杣道に近い。藪を切り開いて、コースを作ったんだと思う。大変だっただろうねえ。
序盤は良いペースで飛ばす。「さりーさんに追いつくんじゃない?」とトラ。
が、しかし徐々に体力が奪われていく。
沢水で顔を洗うと気持ち良い。ちょっと水を飲むと冷たくて美味しい。
途中で水分が切れてしまい、湧き水を見つけてボトルに補充。1Lじゃ足りなかった。
40kmを過ぎペースがガタ落ちで脚の力が入らなくなってきた。立ち止まってBCAAと梅純を補給。それでもあまりペースが上がらず、最高地点を過ぎて舗装路の下りになったが、とても走れなくてトボトボ歩きになってしまった。
フィジカルもメンタルもヘロヘロ。ペーサートラが心配そうに並走してる。
まだ半分も行ってないのにもう体力が終わりそう。自分の実力で100kmなんて無謀だったんだ。次のエイドでリタイヤもあるな・・・。
とネガティブ思考ループにはまっていた。
なんとかA3カヤの平48kmに到着。
すると大分先に行っちゃったかな~と思っていたさりーさんが座り込んでる。やっぱりここまでキツかったみたいだ。
補給して座り込んで大休止。30分以上いたと思う。エイド大好きな私。
やがてもも夫妻も到着し、一緒にエイドを後にする。ここからカヤの平ラウンド10kmを周る。
明るいブナの森を周るコース。
ここのラウンドはストック使用が禁止区間でストックをしまう。
強者のももヨメが一瞬で見えなくなり、ももさんの集団に付いていこうとしたけど、徐々に引き離される。ペーサートラから、「ちょうどいいペースだから、あの集団に付いていこう」と言われ、「ナガイモさんは大股すぎる。歩幅は小さくていいから、リズム良く進んだ方が良いよ。」と言われて、意識して走ったら何とか付いていけて、下りで復活して、カヤの平ラウンドをそこそこ良いペースで戻って来れた。
一時はリタイヤも考えたけど、ここで大きく完走の可能性が見えてきた!
次はここからA5糠塚を目指して14kmの林道を下りだ。ノンストップで一気に下る。
途中でさりー夫妻と合流。
日が暮れつつあるA5糠塚72kmに到着。予定タイムよりやや早い。ここで豚汁の汁だけ飲んで大休止。ももさんも到着して、このエイドで全員合流。
ここからA6けやきの森まで行って、また糠塚まで戻ってくる23kmのラウンドだ。
急な登りを早足で歩く。そこから、けやきの森まで一気に下る。
暗い林道をペーサートラ列車に乗ってずっと下っていく。
どんどん加速していき「ちょっと速すぎないか・・・」と思いつつ、結構距離を稼いでA6けやきの森に到着。
下りが続いて疲労もかなり蓄積してきた・・・
まずは蕎麦を紙コップ一杯。ゴクリと飲み込む。
そして、早くもSHIKABANEとなる。
奥信濃100公式画像よりw トラさんありがと。良い写真です。
けやきの森を後にして、3度目の糠塚を目指して暗い林道を進む。
ここからの登りが長くて、進んでも進んでも登りが続く。ちょっと先を行くさりー夫妻のヘッドライトが徐々に遠ざかっていく。ほとんど走れなくなり、黙々と出来る限りのスピードで進む。この区間が非常に長かった・・・。
A7糠塚95kmに到着。3度目の糠塚。目標の24時よりちょっと前。関門の約30分前だ。
エイドで少し休んで出発。
あと2時間で残りは5kmなのでもう完走はほぼ確実だ!
登りは歩き、平坦と下りはゆっくり走りながら進む。
「ナガイモさんは補給が足りないかも。ハンガーノックかもよ。最後の補給をしたら?」と言われ、食欲が無いのと面倒くさくなってて、確かに補給が足りていないかもと思った。レモンわらび餅はスルッと食べられた。
そして、最後のゴール、木島平スキー場へ向かう。
スキー場の手前に着いたら、さりーぱぱとトラが待っていた。
ここから登っていけば、遠く上の方に見える明るい場所がゴールだ。
さりーさんが先に登っているので、私も登っていく。さりーさんと合流して、ゴールの100mほど手前で、もも夫妻を待つ。
ゴールに向かって点々と続くビクトリーロード。
完走はもう確実だ。
しばらく待つと、もも夫妻が登ってきて、ここまで付かず離れずでずっと走ってきた6人が合流して、一緒にゆっくりとビクトリーロードを登っていく。
深夜なのにスタッフが盛大に迎えてくれて感動のゴール!
カヤの平で制限時間に引っ掛かって、残念ながらDNFだったさる隊長も待っていてくれた。
こんなに長くてキツイレースに仲間6人で一緒にゴールなんて、なかなか無いと思う。
本当に思い出に残る感動的なゴールとなった。この瞬間は一生忘れないと思う。
達成感と高揚感と安堵の気持ちや色々な感情で胸がいっぱいになった。
ゴール後にペーサーをやってくれたトラさんとがっちりと握手。自分ひとりではゴールできなかった。励ましたりアドバイスをくれた。本当に感謝。
一緒に100kmを走ってきた仲間ともがっちりと握手をしてお互いを讃えた。
それぞれが頑張っている、一緒にゴールを目指している安心感や心強さがまた自分の背中を押してくれたと思う。
制限時間の40分前にゴール。20:19:45の長い旅が完了。
トラさん、本当にありがとう。
おじいちゃんは腰がこれ以上曲がりません。
かくして、目標としてきたトレイルレース100kmを完走できました。
マラソンは一人一人の戦いであって、完走できるのもその人の試練の賜物だと思うけど、自分の力を100%出し切れるのって非常に難しいし、内なる弱い自分に打ち勝って未来に希望を繋げるのも、本当に厳しい戦いです。
そこはやっぱり経験や準備、そして一緒に走る仲間の存在が大きいと思う。ウルトラマラソンならなおさらです。
今回はまたペーサーの存在が心強くて心折れずに進むことができた。思いっきり甘えてしまった。
今回のレースは長くて厳しかった分、色々な学びがありました。この経験を糧に、さらなる厳しいレースに自力で打ち勝っていけるようになりたいと思った。
と言うことで、私のITRAポイントとITRA認定レース完走数が、遂にUTMF「FUJI」のエントリー要件を満たすこととなった。
ようやく、次なる未来への希望が繋がったのであった!
長いレポ、最後まで読んでくれてありがとうございました。