トレイルラン@川古温泉~毛渡乗越~谷川岳 ピストン <後編>

前編はこちら

 

さてさて、後編です。

これから長い長い帰路へ。

12:30 谷川岳ピーク オキの耳 1977mを出発。

肩ノ小屋を越え、また霧雨&ガスの中へ。稜線を走りながらどんどん下っていきます。

 

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 コバイケイソウの花がいっぱい咲いていた。ちなみに毒草です。

 

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谷川主稜は群馬県新潟県の県境になります。

帰路だと左手が群馬県、右手が新潟県です。新潟県からの霧が群馬県側へ流れている幻想的な景観。ここは雲の中なんでしょうね。

 

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小障子ノ頭を過ぎると徐々に霧が晴れてきました。

こちらは左手の群馬県

赤谷川やその支流の沢筋にはまだ雪渓が多く残っています。

  

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 正面の稜線は霧が晴れつつあり、大障子避難小屋が見えます。その先は大障子ノ頭。

 

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 そして尾根の高い所へ出ると右手の新潟県側のビューが現れてきた。

おおお!と思わず声が出る景観!

 左右に素晴らしい景観を見ながら、天空のトレイルランニングを独り占めです。

最高の気分で稜線を下りきって、そこからまた万太郎山への長い急登を登る。

下から見上げると、遠くはるかに見える雄大な頂きも、一歩一歩を確実に登っていけば、ちっぽけな人間でも山頂に辿り着けます。

 

そして最後のピーク万太郎山に登頂。ホシガラスがビックリして飛び立っていった。

空腹感を感じて、山頂で二個入りランチパックのもう一個を食べる。

そこから、毛渡乗越の鞍部へ向かって、滑るように下っていく。

 

16:00 毛渡乗越に帰ってきました。ここからはまた藪の中です。

チェーンスパイクを装着して、また笹薮の中へ突入していきます。

 

笹薮を掻き分けながら下降して、つい歩きやすい小さな沢通しに下ってしまい、数百メートルを下った時に、ルートミスに気が付く。

途中からGeographicaでログを取っていたので、確認すると数メートル左手が行きのルートだと分かったので、強引に笹薮を掻き分けて小尾根に登ると踏み跡が確認できた。

ログを取っていなかったら、ルート探しにかなり時間掛かったと思う。

 

そこからまた踏み跡を辿りながら下っていく。長い長い荒れた林道にうんざりしてくる。ストックは片手に持って、片手で笹や枝をつかみながらズルズルと斜面を滑りながら降りていく。

 

完全に水が切れて途中の沢で水分を補給。行きも沢水を補給して稜線へ上がったが、今回は浄水器が非常に役に立った。

  

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SALOMON ソフトフラスクに装着可能な浄水器

沢水が汚染されていたりすることもあるので、浄水器を通して飲んだ方が無難です。軽量化のために水は下から担いで登るより、途中に沢があるなら積極的に利用した方が良いと思います。しかもソフトフラスクに付けられるので、行動中にスムーズに水分補給ができるので非常に便利!おススメ!

 

18:00  赤谷川渡渉点に到着。

残ったジェルやドライフルーツを摂取。水は赤谷川から補給して、またチェーンスパイクのままざぶざぶと渡渉する。なんとかまだ身体は動く。ガレた林道は時々足を踏み外しながら、慎重に進み、ようやく荒れた林道区間を突破する。

チェーンスパイクを外して、ヘッドランプをザックから取り出す。歩きやすい林道になるが、ここからはヤマビルゾーンなので、念入りにジョニーを足元に吹き付ける。小走りで進むと、やがて雨が強く降り始めた。

ヘッドランプを点けても霧と強い雨で周囲が良く見えない。時々大きな水たまりを踏んだりしながら、ようやく車に帰ってきた。

 

20:00 川古温泉 駐車場着。 

ワンボックス車の後部ハッチバックを上げて雨除けにして、ずぶ濡れのまま、車の後部荷室へ座り込んだ。ふ~~~疲れた~~~。

ふと足元をヘッドランプで照らしたら、トレランシューズにヤマビルが何匹もウヨウヨ~!

「ギャー!!!」

当然、ジョニーで瞬殺でした。

 

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結局、行動時間は15:30で、写真撮ったり、補給の小休止はしたけど、ほぼ動きっぱなしでした。楽しみにしていたラーメンの大休止は時間的に出来ず。まあ、ハセツネ本戦に向けて良い練習になったかな。

 

ソロで山を走るのはちょっと寂しいし、不安もあるけど、自由で長い時間自分と対話できる良い時間でした。やっと谷川岳のピークを踏むことができたし、長い縦走もできて充実感たっぷりの山旅でした。帰りの林道区間はちょっとうんざりしたけど、まあ夜通しのウルトラと変わらないかな(笑)

 

 

それから、藪漕ぎルートで短パンはやめた方が良いです。当たり前か?!

山菜としては美味しいアイコやアザミやタラが今回は凶器でした・・・。

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 ゲーターはしていたので膝から下は綺麗です(笑)

 

今後は日帰りだけでなく、シェルター泊も含めたもっと長い山旅をしていきたいと思います。

 

ここまで読んでくれてありがとうございました。

 

 

おしまい