MGC
Marathon Grand Championship マラソンオリンピック代表を決める一発勝負のレース。
前回もレース展開含めて見応えありましたが、今年はもっとドラマチックでした!
(女子も見てましたが、今日は男子のレースについてのみ書いてます)
(画像:スポニチ記事より)
終始激しく降りしきる雨の中、通常のマラソンではないある種の忍耐と強さが求められるレースでした。そんな特殊な条件で勝ち残る選手は、身体的にも精神的にも他の選手には無い強さを芯に持っているのでしょう。
優勝したHONDAの小山選手、九電工の赤崎選手、すみません名前を今まで知りませんでしたが、強い勝ち方でした。先頭集団を走る小山選手の低い重心の走りから後半のアップダウンは強いだろうなあと思っていました。集団にいる時の赤崎選手の柔らかい走り、そしてトラックに入ってからの走りは本当に力強かった。
でもそれにしても、何と言ってもMVPは我ら市民ランナーの星、川内選手ですね。
スタート前からボストンの再現が起きるかも・・・と見ていましたがやはり飛び出しました。ボストンと同じく100年に一度の自分にとってチャンスだと思ってたでしょう。川内選手の強気な精神面ばかり称賛されていましたが、自らレースを作り、そして最後の脚も残しているのは、さすがボストンの覇者。地力が無いとこんなレースできませんよね。惜しくも4位でしたが、やっぱり強い選手なんだと思いました。
レース後のコメント「半分ぐらいの選手は勇気がなくて私についていくのが怖かったのだと思うし、もう半分はなめていたんですよ。あんな選手はどうせ落ちていくだろうと。そこは『なめんなよ』という感じでしたね」
ボストンの覇者だし悪天候の川内はみんな知ってるはず。なめてなんかいないと思いますが、そう思うことによって自分を鼓舞していたんでしょう。漫画「奈緒子」のことも言ってましたね。私も大好きな漫画(映画も)なんで、また川内選手のことがファンになりました。
それにしてもあの熱い走り、情熱を走ることで表現できる選手なんて他にいないと思いました。カッコいい!
「途中、振り返ったらけん制レースになってたので、やったー!って思いました。」なんてポジティブ!自ら動けば何かが変わるんですね。最高です。
そして最後に大迫選手。凄く寒かった東京マラソンで途中リタイヤしたことがあったので、今回のような天候は決して得意なレースじゃなかったかなと思いました。それでもしっかりと3位に食い込むところは、さすが!と言ったところ。プロの仕事ですね。
東京オリンピックでよもやメダル?!と思わせる熱いレースをして入賞。アスリートとして一度はやりきったと思って引退宣言をしてからの復帰。日本のトップを狙うランナーとしてモチベーションや目的意識をどう維持するのでしょうか。我々では分からない精神的な境地に達しているのかな。
レース後のコメント「今回は夢中という言葉を意識しました。今まで考えすぎていた部分があったので。無心に近い状態で走れるようになった。まだまだですけど、完璧になった時に優勝が見えてくるんじゃないか」
「夢中」という言葉が特に気になりました。
マラソンって非常に苦しい競技だし、忍耐とか気力だとか、逆境を跳ね返す強い精神力が求められる競技と言う印象があるし、自分もラストの数キロは強い意志で自分に打ち勝つんだ!と言う気持ちで頑張ります。
「夢中」ってどういうことだろう。
無心になって集中した先には、苦しいとか辛いとか言う感覚は無くなり、自分の最高のパフォーマンスを発揮できる境地に達するのだろうか?ゾーンってやつかな?
マラソンに限らず、無心で集中して周りのことが気にならないほどになった時に、新しい世界が見えてくるのかも知れませんね。
大迫選手はおそらく東京マラソン?でまた日本記録を狙う走りをするのでしょう。
代表に選ばれた選手たちがパリでまた熱い戦いを見せて欲しいですね。
(画像:MGC公式Xより)
一流のプロ同士だけが通じ合う労いのメッセージがあったのかな。
良い写真ですね。
日本一を狙うランナーたちの熱い走りに、凄く勇気をもらった週末でした!
2023 上州武尊スカイビュートレイル 80
9/23~24「上州武尊スカイビュートレイル80」に参加してきました。
秋のロングトレイル計画にて、「信越五岳」は実力不足のためスルー。ロング128kもまだ実力不足かな、、、とビビッてしまってショート80kを選択。ショートと言っても厳しい。奥信濃100と累積標高はあまり変わらないので、険しいんだろうなあ。
さて、このレースのハイライトは前半の武尊山の登山。スタートの450mから山頂2100mまで一気に登るのだ!
■練習編
毎年9月初旬は長野出張なので、去年は延泊して小諸駅からの浅間山登山往復ランをやった。44km/10時間半のマラニックでした。
今年も同じコースを行こうと思ったら、浅間山の警戒レベルが2で山頂2km圏内は立入禁止で、やむ無く山頂へは行かず、第二外輪山だけをぐるっと回って下山。
ロードを駆け下りて小諸駅まで帰ってきて39km。去年より涼しくて、距離は5km短いが7時間46分とかなり3時間近く時間短縮。
長い距離を休まず走る力が付いてきたかな?
レース3週前に凄く良い練習が出来た。
■前夜編
仕事がメチャメチャ忙しく、木曜日、逃げるように仕事を共有して帰宅。さて、金曜日は有休だ!
朝起きて、慌てて準備をして、なんとか昼頃に車に飛び乗り、群馬の川場村役場横の体育館へ向かう。
現地へ到着し、前日受付を済まして、体育館前に出店しているブースをブラブラ。ザックを見たり、ウエアを見たり、この時間が非常に楽しいのだ。
さかいやのブースに色々な補給食があっていくつか購入。補給食の準備が不十分だったので助かった。
すぐそばに温泉付の道の駅があり、迷わず今夜の宿泊場所に決定。コンビニで買い物をして温泉と夕食を済ませて、車中泊モードにした車内で横になってのんびり。
Excelで作ったレースプランに色々な情報を追加した。タイムはかなり余裕な設定。
早目に就寝できた。
■レース編
レース前に上がると思った雨がなかなか上がらない。やむ無く雨具を着て体育館裏のスタート地点へ。
スタートして1kmも走ったら雨が上がり、みんな一斉に路肩で雨具を脱ぐ。
トレイルに入って最初は調子良く進むけど段々と傾斜がキツくなり、息が上がる。ポケットを探るとせっかく作ったペース表がない!まだまだ序盤なのに!
最初のエイドを越えるといよいよ本格的に登山区間。山道を登り続けると時々雲の隙間から絶景が目に飛び込んでくる。まさにスカイビューだ!
20kmで山頂に着く。本当にキツかったけど、一番の山場は超えた。時間的にもかなり余裕が出来た。
ここから急な下りが続く。ドロドロの場所もあって時々シューズが埋まる。何ヶ所かハシゴの掛かった急な傾斜を下る。
下山途中に2カ所目のエイド「A3ほたか牧場キャンプ場」。
豚汁にご飯をIN!ゆっくり噛んで補給完了。
そこからまたしばらく下る。
下りきったら今度はスキー場を登り、また一気に下って行き、スキー場の施設に到着。ここが3カ所目のエイド「A5おぐなほたかスキー場」だ。ここまでで約フルマラソンの距離を走った。広々とした施設の中で大休止。
野菜たっぷりカレーをゆっくりと噛んで飲み込む。気持ち悪いがなんとか補給する。
20分ほど休憩をしてから出発。
しばらくスキー場を登って、そこから山道を登り、長い林道区間の下り坂を延々と走り続ける。下りはしっかり走って距離を稼ぐ。
ようやく最終エイド「A6赤倉橋」に到着。もう辺りは暗くなっている。ゴールまで22km。ここが補給ができる最後のエイド。味噌汁とおかゆをもらって、何とか2杯分をゆっくりと補給。武尊山頂で会った人に再会。お互いにエールを送って、エイドを後にする。
ここからが長い登りだ。林道区間を延々と登っていく。ヘッドライトが点々と続く。徐々に息が上がり眠気が襲ってくる。BLACK BLACKガムを噛むとシャキーンと目が覚めた。登り切ったら下りかと思いきや、何度も登ったり、下ったりを繰り返す。
お腹が空いたけど気持ち悪くて食べる気がしないが、何とかANDOとチューブのコーヒーゼリーは少しだけ食べられた。
精神的にかなりやられたのと、ほとんど食べてないので完全にハンガーノック状態。
小さな登りと下りが交互に現れてうんざりする。最後のウォーターエイドを越えた斜面でついに我慢できずにreverseしたが、胃液しか出ない・・・。
しかし、逆にスッキリして今まで我慢してたのは何だったの?って言うくらい楽になった。二日酔いで吐いたらすっきりするのと全く同じ。
残り5kmをスパートすると決めて走り始める。下りを猛烈な勢いで降りて何人も抜いていく。最後の大橋を越えて、猛ダッシュでゴール!
17時間30分。ペース表は無くしてしまったけど、まずまずのペースで走り続けたようだ。安堵のゴールでした。
■振り返り
今回はストックにかなり助けられた。
登りで助けになるのはもちろんだけど、平坦な道や緩い下りはストックを使ってリズムよくペースを落とさずに走れるようになった。
問題は補給。最近、吐気に苦しむことが多く、ガスターもあまり効かない。
しかし、ANDOとコーヒーゼリーは気持ち悪い状態でも何とか少し補給できた。これからの必携補給食となった。
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普通のエナジージェルは苦手なので、粉末系で水で流しこめる補給食などバリエーションを増やす必要がありそうだ。
レース中はマジでキツイキツイと思っていたけど、走り終わると疲労感はそれほどでも無く、ロングトレイルにも慣れてきたかもしれない。翌日の筋肉痛もあまり無かった。
さて、このレースでITRA 4ポイントが加算されて13ポイントとなった。
バーチャルUTMFのポイント無しでも「UTMF 」改め「Mt.Fuji100」の参加基準を満たすことになったのであった。
こんな年齢でも少しずつスキルが上がっていく事が実感できているのは、本当に幸せだなあと思います。
マイラー目指して頑張ります!!!
おしまい
2023_富士山頂往復マラニック(ゼロ富士)
暑い暑い、夏の日。
美しいエメラルドグリーンの海、空に浮かぶ白い雲。
ぽつんと置かれた真っ赤なカーペット。
日本一高い山に、自分の精一杯をぶつける「真夏の冒険」。
一ヶ月経ってしまいましたが、4度目のゼロ富士挑戦レポを残しておきます。
今年のゼロ富士はなんと20周年の記念大会。
新しいカテゴリー「X-1」が新設されたのが話題でした。奇しくもあの呟きアプリの名称変更のタイミングと重なり、少し意味深な名称となりました。
そのX-1、私が出る機会は間違いなく訪れませんが、ざっくり言うと、富士山を登って下りて登って下りてぐるっとして帰る270kmで制限時間72時間・・・と言う信じられないスケールで、本物のグレートレースと言っても良いと思います。
それはさておき、なぜか今年もここ、田子の浦みなと公園にやってきてしまいました。
昨年、もう絶対出ない!と誓ったはずなのに・・・。
鍛えられた脚・脚・脚・・・
今年のスタートは公園の利用時間の関係で14:00~16:00と時間が早め。
東京駅でさりーぱぱとトラと落ち合って新富士駅へ。タクシーに乗って14時過ぎに公園着。受付のナオさんに挨拶、ヒゲ、晴れ男さんに会う。
受付や準備を済ませ、トイレに行って荷物を預け、海岸の方へ向かう。
まだまだ日差しが熱い中15:00にゲートをスタート。
距離112km・制限時間24時間・高低差3776mの旅が始まりました。
ヒゲはX-1です。69時間後にゴール予定だって(驚)
一応、記念写真。まだ元気。
しばらく、トラ、ヒゲ、さりぱぱの4人で進んで行きますが、あまりに暑い!
東名の下をくぐる直前のセブンに倒れるように駆け込む。まだ10km越えてないのにヤバすぎる。トラに氷をもらって少し復活。
15km 浅間大社 17:50着
意外にも昨年と同じくらいのペース。悪くないね。
登頂祈願をして裏手の湧き水から道路へ。ここから緩い上り坂が始まる。
トラさんが「ここから最終コンビニまで休憩入れずに一気に行くのが大事。」とどんどん行ってしまう。そして追走するヒゲ。
徐々に引き離されたが、私もほぼ休まず最終コンビニに到着し、トラ、ヒゲと合流。暑さに弱いさりぱぱはまだ来ない。
去年はカップラーメンを食べたけど、今年は気持ち悪くて、冷たい蕎麦を買ってすすりこむように食べた。
水分1L分を胸ポケットに入れて再びスタート。
ここから長い長いロードの登りを走っていく。トラ、ヒゲは見えなくなり、晴れ男さんと抜きつ抜かれつだったけど、いつしか先に行ってしまった。
暑さによるダメージが徐々に効いてくる・・・。
なんか力が湧いてこない。
33km 西臼塚エイド 20:15着
するとジミーさんにばったり!今日富士登山競争を完走したのに、こちらへ来てエイドのボランティアだって。びっくり!
小さいおにぎりを何とか1個食べたが、その後はしばらく草地で横になる。石井さんとトイレによってから走り出すが、また石井さんのヘッドランプも徐々に遠くなり見えなくなった。
料金所を過ぎると、もう走る気が完全に失せてトボトボ歩きになる。すると昨年は全く無かった睡魔が襲ってきた。猛烈な睡魔で道を蛇行しながら進む。
眠さと疲労で何度も座り込む。すると「お!ナガイモ兄さん!」とさりぱぱが追い付いてきた。しばらく後ろに付かせてもらったけど、疲労でまた座り込んでしまった。
チキンラーメンを提供してくれる私設エイドも残念ながら食欲無くパス(涙)
途中で会った人に「メッチャ眠いっす」と言ったらガムをくれた。ガムを噛んだらすぐにシャキーンと眠気が飛んで、少し歩いたら五合目に到着。ガムは必携品に昇格となった。
49.2km 富士宮五合目 00:30着
最低でも0時に富士宮五合目着と思っていたが、さらに30分遅れ。
去年動いていなかった自販機が動いていて麦茶を購入。プレハブ小屋の中に入る気力もなく、路上に座り込んでおにぎりをなんとか半分だけ食べる。動き出す気がしなくて30分くらい座り込んでしまったが、やっと気力が湧いてきて登山道を登り出した。
時間は既に午前1:00 完走は限りなく赤信号か?!
呼びかけ人の萩田さんが給水所を設けてくれていた。
今年は奥信濃100や富士箱根トレイルを走って、登りのコツをなんとなく掴んだ気がしていて、また2週前に須走口から富士山頂を往復していて、ほぼ休憩することなく山頂まで行けたので、昨年より大幅時間短縮を目指していた。
がしかし、富士宮ルートは意外にも長く険しかった!
そして昨年より大幅に冷え込んで、薄手のダウンを着ているのに、休憩すると身体が冷えてガクガク震えた。
9合目から山頂を見上げた時の絶望感は半端なかった。
息も苦しくて、高山病の症状がキツイ。登頂できるか不安がよぎる。
やっと山頂に到着。
昨年はいなかった山頂出迎え隊を発見。写真を撮っていただく。
この後、座り込んで少しリバース。。。
日本最高地の剣が峰 05:40に登頂。
結局、昨年と同じ4時間半ほど掛かってしまった。
膝下でカットしたワークマンの雨具は動きやすくて良かった。
登頂時間をご来光に間に合わせる予定だったのに、すっかり明るくなっていた。
登頂後すぐに御殿場口から下山開始。
ブルドーザーで整地された道を走っていく。眼下に山中湖が見える。
6合目のわらじ館でスイカを食べる。気持ち悪かったけどフルーツだけは食べられる。
宝永山が見えてきた。砂走を滑るように下っていく。
24時間制限時間完走は無理そうなので少しのんびりしてしまった。まもなく五合目。
富士宮五合目に下山 8:00過ぎ。7時間以上登山に時間を掛けてしまった。
階段を降りたら、フルーツを沢山並べた私設エイドの女性がいた。バスで下から背負ってきてくれたみたい。フルーツだけは食べられたので、ありがたくパイン、トマト、スイカをいただいた。ほとんど食料を口に出来ていなかったので本当に地獄に仏!おかげで元気が出てきた。本当に感謝!
登山中は五合目まで降りたらリタイヤしてバスで下山かな・・・と思っていたが、やっと気持ちが前向きになってきて、走って下る覚悟が出来てきた。靴紐を結びなおして、富士スカイラインを走り始める。
料金所先のバイキンマンさんエイドまで約12kmの下り。去年は何度か歩いたが、今年は一気に走って下った。今年もバイキンマンさんはエイドを出してくれていた。本当に感謝。そこから約4kmの西臼塚まで休まず走って到着。下山口から西臼塚エイドまで16kmをかなり順調なペースで下る。
エイドでは去年は大盛のマカロニスープをいただいて完食し、この補給が最後まで効いたのでお腹をいっぱいにしておきたかったが、今年は胃腸が最悪。
カレーライスをいただいたが、少しだけ食べて残してしまった。好意で出していただいている食事なので、本当に申し訳なかった。
ここから最終コンビニまで25kmほど。歩かずに走ると決めて下り始める。日影が減ってきて日差しが徐々に暑くなるが、歩かずに下っていく。途中の私設エイドでコーラをいただき、手拭いを水で濡らしてもらう。手拭いを首に巻くと少し元気が出た。トップガンに到着。有難く水を頭から被る。
最終コンビニのファミマ着。九十九折の長い坂道はここで終了。
ファミマでトマトジュース、フルーツゼリー、ブロック氷を購入。トマトジュースは飲めたけど、フルーツゼリーは一口しか食べれなかった。ブロック氷は体のあちこちに挟んで出発。
高度も下がり日も上がってきて、いよいよゼロ富士最後の灼熱区間に突入。
持ってきた日傘を差しながら直線道路を下る。日傘は風があるとできないけど一定の効果は感じる。
そして、浅間大社に到着。湧き水をざぶざぶ頭から被り、ペットボトルにも被り用の湧き水を詰めて、再出発。
向かいの道路にキョロキョロしている女性を発見。スカイラインで追い抜いたワラーチのランナーまきさん。ブロック氷をいただく。お互い心が折れかけていて、ここから一緒に進んで行く。信号前の日影で休み、信号が変わると進むの繰り返し。
行きで立ち寄った東名下のセブンでブロック氷を買って、ザックと背中の間に入れたら結構復活したが、まだまだ先は長い。
進んでも進んでも距離が減らない。もう100kmを超えたけどまだまだゴールは先。
24時間制限の15:00着は無理だけど、ゴールを設けている16:00には帰りたい・・・。
下りはここまで順調に降りてきたけど、あまりの暑さと疲労の蓄積で心身ともにボロボロになってきた。
このマラニック、富士宮駅でゴールでいいんじゃないか?とか、アプリでタクシーを呼べる時代になんでこんな灼熱地獄の中走る意味があるのか?とか悶悶と考えながら進む。同行者がいるので、なんとか進んで行く感じ。
このマラニックの一番辛いのは富士宮駅を過ぎてから先だという事実に、改めて思い知らせれる。
富士インターを右に曲がり、ユニクロを超えて、歩道橋を超えて残り2kmくらいがメッチャ長い。16:00をちょっと超えてしまったが、まきさんと共に、なんとか田子の浦みなと公園に帰ってきた。
空は青く、海も何も変わらず、美しいエメラルドグリーンのままだった。
ちょうどゴールゲートを撤収中でした・・・涙
制限時間には帰って来れなかったけど、自分の脚でここまで帰ってきただけで満足している自分がいます。
初参加の時は制限時間には戻って来れない時間になってしまい、五合目からバスで帰ってきた。今年は似たような状況だったけど、自分の脚で帰ってきた。
ダメかと思っても復活するのがウルトラ。自分の意志で始めたことなんだから、自分の意志では諦めずに終わらせる。関門アウトや自分の意志以外の理由で止めざるを得ない状況なら仕方ないけど。
そんな当たり前だけど、実は困難なことが大事なんだよなあ。と改めて思い知らされた今年のゼロ富士でした。
※その後、新富士駅近くの風呂に入って、ビール飲んで帰宅し、翌日は家でゴロゴロして、LINEを見ると、まだ走っている「X-1」戦士・・・。本当に凄いです。
おしまい
2023前期ラン活 振り返り
6月上旬に参加した奥信濃100のレポを書こうと思っていたら、いつの間にか時が経ってしまい・・・ゼロ富士も終わってしまいました 汗
ゼロ富士レポの前に、今年は一度もレポを書いていないので、まずは今年のラン活を振り返ってみます。
今年の最大のチャレンジは6月の奥信濃100。未経験のトレイル100kmを自分が走れるのかどうか?しかも制限時間は21時間と結構厳しい。これが最大のハイライト。
それに完走できれば、それより先の世界が見えてくると思ってレースプランを設定しました。
1月 勝田マラソン フル
3年ぶり、久々にナイスおっさんの幟に仲間が終結!
自己ベストには遠く及ばないが、なんとかサブ4 ゴール前50mでおさん夫妻に抜かれ数秒負ける 笑
おさん夫妻は50代で自己ベストチャレンジに取り組んでいる。昨年、おさん自身が自己ベストで遂にサブ3.5を達成。このレースでもヨメさんが自己ベストを達成する姿を横から見せてもらった。私含め、自己ベストなんてとっくに諦めている同世代がほとんどだけど、この同級生のチャレンジは応援したいし、自分にとっても励みになっている。
レース後は息子が受験直前ため、久々の楽しい打上げも参加せず帰宅 涙
3月 大江戸ナイトラン117k
本当は通し200kに出たかったがクリック関門で敗退、まさかの追加招集でナイトランにてエントリできた!
大江戸ナイトランはスタートがワイワイと楽しい。夜スタートもワクワク。ナイスおっさんメンバーは小江戸1人、ナイトランに7人、通しに4人だったかな。ちょこさんが小江戸完走経験があるが大江戸初挑戦だった。
私は最初一人で進み、新座辺りでにゃーにゃ兄さんと再会!転んだらしく膝が血だらけだった。そのまま長い長い川越街道を進み熊野町で右折。成願寺エイドで鹿肉カレーをお代わりしていたら、DDコンビ(だぶさん&だーまえさん)がエイド到着。二人は調子良さそう。ここから一緒に進む。だぶさんがしばらく二人を引っ張ってくれた。だぶさんはしっかりと走りこんでいるのをストラバで知っているが、以前より確実に強くなっていると思った。大都会を走っている間は、頼りになる背中をずっと追走させてもらった。
国立競技場を通過すると左手の神宮外苑で24時間走をやっていて、お互いにエールを送る。
スカイツリーくらいまで3人だったけど、徐々に単独走になった。王子付近から同じペースの人と知り合いになって話しながら進む。こういう出会いが小江戸大江戸の楽しさですね。最後の川越バイパスで神出鬼没ろっしさんの応援で元気が出る。
結果、前回よりも20分くらい早くゴールできた。川越バイパスはさすがに苦しかったが、淡々と自分のペースで進み、それほど苦しさを感じる事なく完走。ウルトラ耐性が徐々に付いてきたかもしれない。とにかく参加できて良かった。
4月 高水山トレイル30K
初めてロング部門30Kに参加。今年はナイスおっさんメンバーで走るのは私とキヨさんだけでした。
おさん夫妻はショートのスイーパー。レース後にメーカーのブースを回るのが楽しいのよね。お買い物に来たさる隊長も混ざって、ナオさん・キヨさん・おさん・ヨメさん・隊長と5人でカフェでおしゃべり。楽しい一日でした。
隊長に借りたチャラサン 笑
そして、翌週は越生ぐるりと言うイベントに参加。
オーパーク越生のキャンプエリアにベース基地を設けて、そこから10kmのトレイルコースを各自が自由にぐるぐる走るオーバーナイトのランニングイベント。
私はナイトトレイル経験を積むことが目的で参加。
まずは各自割り当てられたスペースにテントやシェルターを設営する。集合時間になったら軽いブリーフィング後に集団走でコースを一周。結構アップダウンがあって良いトレーニングコースだった。
その後は各自で10kmコースを回る。ベースキャンプでは汁物、うどん、カップラーメン、ドリンクも用意されていて、各自で補充しながら走る。夜は焚火もあって早々に離脱してビールを飲むのも良し。テントで寝るのも良し。
私は夕方から夜にかけて4周走り、12時過ぎに就寝して、早朝に1周の合計50kmを走った。
コースは10Kと短いので、結構頑張って走ってから、ベースキャンプで大休止の繰り返し。オーバーナイトのトレイル用に買ったヘッドランプのチェック。見通しの悪いナイトでの登りや下りの走り方の確認ができた。
夜通し走ってる人や9周も走った人もいたみたい。彩の国の練習で来ている人が多かった印象。UTMFの調整や装備チェックにも良いかも。
調整や装備確認にも良いし、プチキャンプ気分も味わえるし、コスパも良いので、来年もぜひ参加したい。こういうイベントは大好き。
温泉チケットを購入したけど施設開場時間が10:00と遅くて、結局入らないで車で帰宅した。誰かにチケットあげれば良かった。
来年は電車で行ってテント内で身体を拭いて着替えて帰宅かな。(帰りにビール買って)
ようやく実戦投入できた私のヘリテイジ クロスオーバードーム。夜は冷えたけど、結露も無くて快適だった。この後、強風で多くのテントが倒壊 笑
早朝は気持ちの良い景色が広がる。
5月 野辺山ウルトラ100k
昨年はゴール時間延長のお陰で完走できたが、今年は馬越峠前エイドにて、時間はまだあったがポンちゃんと一緒にギブアップ。
暑熱順化が十分で無く、暑さでバテてしまったのと、際どい時間で馬越峠を越えるのと最後の長い登りを想像してビビッてしまった。
越えてしまえば、あとは長い下りで調子を整えて、ラストの長くて緩い登りは気持ちの勝負だったと思う。今思えば、覚悟を決めて行くべきだった。
自分の弱さが露呈して非常に悔しい。気持ちの強さが大事だと改めて思った。反省。
ナイスおっさんメンバーは5人全員DNFと言う結果・・・野辺山はやはり野辺山だった。
メダルはもらえなかったけど、余ったバナナを大量にもらって帰ってきて、輪切りにして冷凍したら息子が喜んでパクパク食べていた。家族にとってはメダルよりはバナナの方がありがたいよね 笑
そして、いよいよ6月 奥信濃100 今年のハイライト!
累積標高4800m 距離100km 今までに体験したことのないスケール。
今年最大のチャレンジレースであり、初のトレイル100km。ゼロ富士は完走したけど、トレランレースでは最長50kmまでしか経験が無い。
もも夫妻の昨年レポを読んでいたのでLINEしたら今年も出るとのこと。さりーさん夫妻とさる隊長も出ると知り、さらに二年連続サイラーのトラさんが私のペーサーを申し出てくれた。ありがたい!
長野遠征、初の100kmトレイル、ナイスおっさんメンバーは総勢7名。私と隊長以外はみんなマイラーという凄いメンバー!楽しそうだ。
前日に関越道から車で向かう。メンバー全員が会場で集合して前日受付完了。
それぞれに解散をして、私は軽くぶらぶらと観光をして、コンビニで食事を買い、温泉に入ってから、会場の木島平スキー場でひっそりと車中泊。翌朝のスタートは近くて楽ちんだった。
一応、せっかくなのでコメントを書いた。
ペーサーのトラ氏。なんか凛々しい。
翌朝5:00がスタート。ゲート前に並んで、盛大にカウントダウンが始まる。
木島平スキー場は霧の中。制限時間21時間の旅が始まる。
今回はストックをレースで使用するのも初めてです。
スタートしてから、スキー場をぐるっと周回して、もう一度ゲートをくぐって改めてスタート!レースを走るのは、もも夫妻、さりーさん、さる隊長と私の5人。
ペーサーのトラ、さりーパパはここで待機。
まずはA1夜間瀬までは平坦なコース。景色を楽しみながら進む。
A1を過ぎると急な登りから高社山を目指す。なかなかエグイ登りで体力を消耗。山頂で写真を撮っていると、もも夫妻も登ってきた。
シャトレーゼで買ったかりんとう饅頭を食べて下山。下界は雲でほとんど見えない。
山を下って木島平スキー場に4時間半で到着。ここで27km。予定より早め。
デポバッグに入れておいたフルーツゼリーのカップを一気飲みして復活。ペーサーのトラさんと一緒に出発。さりー夫妻は少し前に出発した。
しかし、この高社山ラウンドの疲労が後で徐々に効いてくるのだった。
A2糠塚には5kmほどで到着。ここはBSのグレートレースで見たエイドだ!
このエイドはこの後2回来ることになる。エイドを出たさりー夫妻とすれ違う。
ここからA3カヤの平までは非常に長いので1Lの水分を満タンにして出発をする。
沢沿いのルートが多い。登山道と言うより釣りや山菜の時に通る杣道に近い。藪を切り開いて、コースを作ったんだと思う。大変だっただろうねえ。
序盤は良いペースで飛ばす。「さりーさんに追いつくんじゃない?」とトラ。
が、しかし徐々に体力が奪われていく。
沢水で顔を洗うと気持ち良い。ちょっと水を飲むと冷たくて美味しい。
途中で水分が切れてしまい、湧き水を見つけてボトルに補充。1Lじゃ足りなかった。
40kmを過ぎペースがガタ落ちで脚の力が入らなくなってきた。立ち止まってBCAAと梅純を補給。それでもあまりペースが上がらず、最高地点を過ぎて舗装路の下りになったが、とても走れなくてトボトボ歩きになってしまった。
フィジカルもメンタルもヘロヘロ。ペーサートラが心配そうに並走してる。
まだ半分も行ってないのにもう体力が終わりそう。自分の実力で100kmなんて無謀だったんだ。次のエイドでリタイヤもあるな・・・。
とネガティブ思考ループにはまっていた。
なんとかA3カヤの平48kmに到着。
すると大分先に行っちゃったかな~と思っていたさりーさんが座り込んでる。やっぱりここまでキツかったみたいだ。
補給して座り込んで大休止。30分以上いたと思う。エイド大好きな私。
やがてもも夫妻も到着し、一緒にエイドを後にする。ここからカヤの平ラウンド10kmを周る。
明るいブナの森を周るコース。
ここのラウンドはストック使用が禁止区間でストックをしまう。
強者のももヨメが一瞬で見えなくなり、ももさんの集団に付いていこうとしたけど、徐々に引き離される。ペーサートラから、「ちょうどいいペースだから、あの集団に付いていこう」と言われ、「ナガイモさんは大股すぎる。歩幅は小さくていいから、リズム良く進んだ方が良いよ。」と言われて、意識して走ったら何とか付いていけて、下りで復活して、カヤの平ラウンドをそこそこ良いペースで戻って来れた。
一時はリタイヤも考えたけど、ここで大きく完走の可能性が見えてきた!
次はここからA5糠塚を目指して14kmの林道を下りだ。ノンストップで一気に下る。
途中でさりー夫妻と合流。
日が暮れつつあるA5糠塚72kmに到着。予定タイムよりやや早い。ここで豚汁の汁だけ飲んで大休止。ももさんも到着して、このエイドで全員合流。
ここからA6けやきの森まで行って、また糠塚まで戻ってくる23kmのラウンドだ。
急な登りを早足で歩く。そこから、けやきの森まで一気に下る。
暗い林道をペーサートラ列車に乗ってずっと下っていく。
どんどん加速していき「ちょっと速すぎないか・・・」と思いつつ、結構距離を稼いでA6けやきの森に到着。
下りが続いて疲労もかなり蓄積してきた・・・
まずは蕎麦を紙コップ一杯。ゴクリと飲み込む。
そして、早くもSHIKABANEとなる。
奥信濃100公式画像よりw トラさんありがと。良い写真です。
けやきの森を後にして、3度目の糠塚を目指して暗い林道を進む。
ここからの登りが長くて、進んでも進んでも登りが続く。ちょっと先を行くさりー夫妻のヘッドライトが徐々に遠ざかっていく。ほとんど走れなくなり、黙々と出来る限りのスピードで進む。この区間が非常に長かった・・・。
A7糠塚95kmに到着。3度目の糠塚。目標の24時よりちょっと前。関門の約30分前だ。
エイドで少し休んで出発。
あと2時間で残りは5kmなのでもう完走はほぼ確実だ!
登りは歩き、平坦と下りはゆっくり走りながら進む。
「ナガイモさんは補給が足りないかも。ハンガーノックかもよ。最後の補給をしたら?」と言われ、食欲が無いのと面倒くさくなってて、確かに補給が足りていないかもと思った。レモンわらび餅はスルッと食べられた。
そして、最後のゴール、木島平スキー場へ向かう。
スキー場の手前に着いたら、さりーぱぱとトラが待っていた。
ここから登っていけば、遠く上の方に見える明るい場所がゴールだ。
さりーさんが先に登っているので、私も登っていく。さりーさんと合流して、ゴールの100mほど手前で、もも夫妻を待つ。
ゴールに向かって点々と続くビクトリーロード。
完走はもう確実だ。
しばらく待つと、もも夫妻が登ってきて、ここまで付かず離れずでずっと走ってきた6人が合流して、一緒にゆっくりとビクトリーロードを登っていく。
深夜なのにスタッフが盛大に迎えてくれて感動のゴール!
カヤの平で制限時間に引っ掛かって、残念ながらDNFだったさる隊長も待っていてくれた。
こんなに長くてキツイレースに仲間6人で一緒にゴールなんて、なかなか無いと思う。
本当に思い出に残る感動的なゴールとなった。この瞬間は一生忘れないと思う。
達成感と高揚感と安堵の気持ちや色々な感情で胸がいっぱいになった。
ゴール後にペーサーをやってくれたトラさんとがっちりと握手。自分ひとりではゴールできなかった。励ましたりアドバイスをくれた。本当に感謝。
一緒に100kmを走ってきた仲間ともがっちりと握手をしてお互いを讃えた。
それぞれが頑張っている、一緒にゴールを目指している安心感や心強さがまた自分の背中を押してくれたと思う。
制限時間の40分前にゴール。20:19:45の長い旅が完了。
トラさん、本当にありがとう。
おじいちゃんは腰がこれ以上曲がりません。
かくして、目標としてきたトレイルレース100kmを完走できました。
マラソンは一人一人の戦いであって、完走できるのもその人の試練の賜物だと思うけど、自分の力を100%出し切れるのって非常に難しいし、内なる弱い自分に打ち勝って未来に希望を繋げるのも、本当に厳しい戦いです。
そこはやっぱり経験や準備、そして一緒に走る仲間の存在が大きいと思う。ウルトラマラソンならなおさらです。
今回はまたペーサーの存在が心強くて心折れずに進むことができた。思いっきり甘えてしまった。
今回のレースは長くて厳しかった分、色々な学びがありました。この経験を糧に、さらなる厳しいレースに自力で打ち勝っていけるようになりたいと思った。
と言うことで、私のITRAポイントとITRA認定レース完走数が、遂にUTMF「FUJI」のエントリー要件を満たすこととなった。
ようやく、次なる未来への希望が繋がったのであった!
長いレポ、最後まで読んでくれてありがとうございました。
マインドマップ
私の職業はプロダクトデザイナーなのですが、それとは別に、ご縁があって大学(私の母校)で非常勤講師をさせていただいてます。
もちろんプロダクトデザインを教えているのですが、そのプログラムの中で学生達にマインドマップを作成してもらっています。
テーマは「私の好きなこと」。
条件として、①中央に自分の似顔絵を描く ②必ずデザインという項目を入れる としています。
毎年ユニークだったり素敵なマインドマップを描いてくれる学生がいて、こちらも楽しませてもらっています。
狙いとしては、自己分析・自己開示なのですが、私も学生のパーソナリティを知って少しでも指導に活かしたいと言うこともあります。
これをやり出して、もう4年くらいになりますが、学生にやらせるだけで自分がやっていないことに、ずっと後ろめたさがあって(笑)、やっと自分のマインドマップを作って見ました!
自分の好きなことは、変わらない部分もあるけど、気が移って変わっていく部分もあります。欲張りで色々やりたがりの自分は、まだまだ描ききれない自分があるなあと思ったけど、ひとまずこんな感じかなあ。
自己分析として改めて自分を振り返ることができました。ということでこの辺境ブログで、ひっそりと自己開示をしてみようと思います!
220905 浅間山 黒斑山 往復マラニック 後編
<外輪山オプションへ>
前掛山(標高2524m)を登頂して記念写真を撮ったらすぐに引き返す。
このまま同じルートで小諸駅まで帰ったら、それではまさにゼロ富士ハーフ!
せっかくここまで来たので、一度、賽の河原まで降りていく。そこは大きなカルデラの底。そして、正面に見える稜線まで登り、縦走路を走り、車坂峠を目指します。
真っすぐ下山した方が早いけど、オプションの外輪山を回って、楽しんでから下山することにします!
前掛山~賽の河原~Jバンド~蛇骨峠~黒斑山~トーミの頭~車坂峠へ
賽の河原まで降りると、断崖絶壁が正面に聳え立つ・・・よく見ると道が見える。
え?!マジでここ登るの?
本当に登山道?って言うくらい岩だらけの急斜面を這い上がっていきます。
振り返るとこんな景色。写真では分かりにくいけど、落ちたら一巻の終わり。凄い高度感!
谷底に見える一本道は、今朝登ってきた天狗浅間山荘からの道です。
そして、さっき登った前掛山と奥には浅間山が見える。
大きな噴石が転がり落ちた跡が幾筋もある。なんとも不思議な景色だな~。
ゼーハー言いながら、やっと急斜面を登り切り、「Jバンド」と言われる稜線に出た!
私の頭の中はJ-Walkの「何も言えなくて夏」がリフレイン。(全く関係ありません)
さてここから縦走路を進みます。
すごい景観!ここを行くのか~!
痩せた尾根が続きます。外輪山は浅間山と違って緑が多い!
左手に浅間山の絶景を見ながら、尾根を走り続けます。
焼けた山頂ときれいに伸びる緑の裾野、白い雲と青い空!このコントラスト!
気持ちの良い景色。台風が逸れて、本当に晴れて良かった!
蛇骨峠を通過。まだまだ先は長い!
ここまで行動食を少しずつ食べながら来たが、空腹感でペースを維持できなくなってきた。ハンガーノック気味。
もう7時間近く行動してきている。
休まずに走り切って、14時まで受付をしている小諸駅前温泉に入るつもりだったけど、ちょっと間に合わなそうです。
諦めて大休止。もう正午だし、お湯を沸かしてランチにします。
絶景を前にいただきます!
疲労と空腹は最高の調味料。汁まで飲み干します。
30分ほどのランチ休憩後、元気になって縦走を再開。
縦走路の最高点、黒斑山を通過~。
稜線の突端にあるトーミの頭。ぐるっとカルデラを見渡せる絶景ポイント。
この外輪山で一番のビューポイント!!!
左手は今まで縦走してきた外輪。中央は浅間山。その右は剣が峰。右手その先には佐久の街並が見える。
十分に気持ちの良いビューを堪能することができた。
オプション万歳!
ゼロ富士ではこんな景観を楽しむことはできないコースだった。
ここからは森の中を通るルートへ。
ナラタケかな?と思ったけど違うかも。
足場の悪い森林ルートを2kmちょっと走り、ようやく車坂峠に到着。
車坂峠にある高峰高原ビジターセンター。
中に入るとクーラーが効いていてメッチャ涼しいwww
キャベツサイダーと言うあまり美味しそうじゃないネーミングのサイダーボトルを購入して一気飲み!水分を十分に補給して下山開始。
<下山のロードランニング開始>
ここからはひたすらヘアピンカーブが続くロードを転げるように走っていく。
「あれ、ゼロ富士?」
って感じの富士スカイラインのような道を転げるように下っていく。
最後の方はスポドリが不味くて飲めなくなり、麦茶を購入して飲んでみたり、自販機でコーラを飲んだり、歩いたり走ったりを繰り返しながら、市街地へ戻ってきた。
そしてようやく小諸駅に帰還。。。
あ~やっと帰ってきた~!!!
疲れた~風呂入りたい~!!!
約10時間半の長いマラニックでした。
駅前温泉は受付終了してしまったので、電車で数駅隣の田中駅へ。そこにある温泉施設にて、身体を流して、温泉に入れました。良かった。
それから軽井沢駅へ移動して、お土産の生麺の蕎麦、高級ソーセージ、それから、駅弁と軽井沢高原ビールを購入。
北陸新幹線にて軽井沢を後にしました~。
浅間山は、富士山のような活火山の荒々しさと、緑に包まれたカルデラの山域でした。
そして、厳しいトレーニングとオプションで絶景を楽しめる山でした。
またいつか紅葉の時期か雪山の時期に来てみたいなあ~。
おしまい。
220905 浅間山 黒斑山 往復マラニック 前編
今年の夏最後の登山&マラニックとなります。
9月最初の週末、長野で用事を済ませた後、月曜日に有休を取得して、日帰りで浅間山と黒斑山の登山とマラニックをしてきました。
以前、BS NHKのグレートトラバースで田中陽希さんが走っていた、まるで火星のような浅間山の絶景をぜひこの目で見たい!と、ずーっと思っていて、ようやく念願が叶いました!!!
週末の用事が早めに終わったので、旧軽井沢市街を観光を兼ねてジョギング。
閑静でおしゃれな別荘地や教会を眺めながら、途中でGood Design賞を取ったワーケーションカフェで視察がてらコーヒーを飲んだりして、非常に気持ちの良い午後を軽井沢で過ごしました。
その後、小諸駅へ電車に乗って移動。
予約をしていた駅近くのホテルに到着。室内でトレラン装備をまとめて、夜の街へ。
洋風居酒屋でビールとハンバーガーを頬張りながら、iPadで翌日の登山計画の詳細を確認する。(↓はヤマレコにアップしたログ)
小諸駅~浅間山(前掛山)~黒斑山~車坂峠~小諸駅 - 2022年09月05日 [登山・山行記録] - ヤマレコ (yamareco.com)
出発時刻/高度: 05:26 / 694m
到着時刻/高度: 15:55 / 673m
合計時間: 10時間28分
合計距離: 44.03km
最高点の標高: 2509m
最低点の標高: 671m
累積標高(上り): 2285m
累積標高(下り): 2304m
登山口から登る普通の登山では面白くないなあと思って、小諸駅からスタートして、登頂してからまた、小諸駅に戻ってくるロングマラニックをすることにした。
大体フルマラソンくらいの距離なので、日帰りにはちょうど良い距離かな。
長いロードを走って、登山をして、また長いロードを走って戻ってくる。しかも山頂エリアは溶岩帯・・・それってまるで、一ヶ月に完走したゼロ富士のハーフじゃない???
そもそも浅間山の「浅間(あさま)」は古語で火山を意味するらしく、富士山信仰の「浅間神社(せんげん)」と言う名称も同じ由来らしい。そこも何か共通項があるのよね。
まあ、浅間山も富士山も活火山ですからね。
さて、翌朝は早いので早々にホテルに戻り、温泉に入ってから就寝です・・・ZZZZZ
<マラニック開始>
翌朝5時過ぎにホテルを出発。
しばらくは市街地を走り、途中からまさに富士山スカイラインの様なロードをひたすら登っていく。
途中から砂利道になり、ほぼ誰にも会うことも無く、2時間で登山口の天狗浅間山荘に到着。ここから登山開始です。
浅間山は活火山で数十万年も火山活動を繰り返しているらしい。
有名なのは江戸時代の天明大噴火で非常に大きな被害が出た。今は閑静な軽井沢の街も壊滅的な被害を被り、有名な鬼押出しもその時にできたらしい。いまだに遠くからも噴煙が見えるまさに活火山である。
現在は小康状態のレベル1と言われる状態で、浅間山の山頂には行くことは出来ないが、そのカルデラ外輪の前掛山までは登頂が可能となっている。
御嶽山と同じく、前触れなく噴火する可能性もあるそうで・・・
一の鳥居を通過。
不動滝を通過。森林の中を通る林道で非常に気持ち良い。
二の鳥居を通過。
猛毒トリカブト。深い紫色の花が非常に美しい。
開けた場所に出たら硫黄の臭いがしてきた。温泉が湧いているようだ。
火山館は休みだったが、湧き水が出ているので水分を補充。
トイレも利用可能だったようだ。
湯の平口分岐、賽の河原を越える。そこからはしばらく唐松林が続く。
紅葉の季節は美しいだろうなあ。
徐々に斜度がきつくなり木が無くなり、溶岩の砂利道になっていく。
まるで富士宮ルートの登山道だ!足場は良くないが、斜面を走り続ける。
ハーハーハーと息が上がってくる・・・
左手を見ると、後で縦走する外輪山が見える。おおおーと声が出るほど美しい。
右手の殺風景なガレた溶岩帯とは全く正反対の緑が美しい山脈だった。
やっと溶岩の砂利道を上り詰めた。
平坦な場所を進むと、噴火時に避難できるシェルターが見える。
シェルターの右を進みカルデラの縁を登る。正面の最も高い所が前掛山の山頂だ。
ここまでの苦労を労ってくれるビクトリーロードのようで、気分が高揚してくる。
登山口から2時間半で、前掛山に登頂!
グレートトラバースで見たまるで火星のような景色が本当にひろがっている!
不思議な景色でまるで夢を見ているみたいな気持ちになる。
気持ちの良い風が吹いて、疲れが癒されるようだ。
お約束となったSHIKABANEポーズ(笑)
私が元祖???
すぐに引き返して、今度は外輪山へ向かいます。
長くなったので後半へ続きます。