この3ヵ月の自粛生活で変わったこと

新型コロナの感染流行で、医療関係の方々は本当に厳しい日々だと思うし、ご家族も本当に心配だと思う。感謝と敬意の気持ちを持つと同時に、こういう危機に対して、最前線で守ってくれるのは医療関係者なんだと改めて思った。

 

そして自分たちは、強制的な自粛生活で自分も思っていなかった変化が起きて、本当に驚いて、そして変わったことがたくさんあった。

 

①自宅内オフィス環境の充実

②家庭生活のゆとりを見直した

③働き方に対する意識改革が進んだ。

④これからの自分の仕事について非常に悩んだ

 

①自宅内オフィス環境の充実

個室のワークスペースリビング脇のワークスペースと、二ヵ所をオフィス化した。

デスク、チェア、大型モニター、キーボードも購入。うちは夫婦でリモート化したので、二ヵ所のオフィスが必要だったのです。

今までは、当たり前のように、満員電車で会社に行って、活動的に仕事をして、充実しているような気がしてたけど、な~んだ、そこまでやってた意味が本当にあったの?

通勤が無くて、朝はストレスフリーで仕事を始められて、打合せも必要ならオンラインでできるし、メールやチャットで進捗は可視化されてるし、プロジェクトは遅延無く進んでいる。

現物が見れないとか、ちょっとしたことを同僚に聞きにくいとか、多少の問題はあったが、集中してまとめる仕事などは、オフィスよりずーっと集中してはかどった。

感染が落ち着いても、毎日会社に行かなくてもいいんじゃないかと思うし、満員電車は正直もう乗りたくないなあと思っています。

 

②家庭生活のゆとりを見直した

今までは、遅くまで仕事して、帰って食事してすぐもう深夜。週末は外出ばかりしてたし、食事も外食が多かった。

それが一転、仕事が終わってもまだ外は明るいし、スーパーに買い出しにも行ける。週末は慌てることもなく家を片付けたり、庭いじりをしたり、家族とテレビ見たり、ゆっくりと過ごす時間が非常に増えた。

今までは、何も用事なく家にいることは少し勿体ない気がしていたけど、実はこんな豊かな時間だったのか!と改めて驚いた。

あとは、二時間の昼休みを取って、ジョギングをすることが、意外と心を豊かにしてくれることを知ったのも嬉しかった。

 

③働き方に対する意識改革が進んだ

今まで、それなりに自分の意志で仕事をしていたつもりだけど、案外、周囲の評価を色々と気にしていて、全てに70点の仕事をしていたような気がした。

一人で集中して仕事をすると、自分のやるべき所はよりしっかりとやるし、必要性の薄い所は周囲と共有しながら、状況に応じて対応する仕事のやり方になった。

会社から見えない場所で仕事をしている訳だから、見えるのは成果だけ。

さすが、あいつだな!と言われる成果は何だろう?と改めて考えるきっかけになった。

フリーランスの人からすると当たり前なのかな?

 

④これからの自分の仕事について非常に悩んだ

今まで長きにわたってデザインの仕事をしてきたけれど、その大きなテーマは人が集まる場所を、より活気があったり、快適だったりするデザインだった。それが3密と言う言葉で全否定されてしまった。

自分はこれから何を指標にしてデザインをして、学生にデザインを教えることができるのだろう。悩んで悩んで調べて考えて、なんとなく答えは見えてきていた。

そして、海外のデザインサイトを見たら、早くも新しい生活様式に向けて、様々なデザイン提案があったりして、前向きなデザイナーの仕事に驚くと同時に、凄く勇気をもらうことができた。

 

デザインは未来を創れるのだ。

 

この緊急事態に、自分の仕事は意味があるのだろうか、色々と悩んだけど、デザインによって明るい未来を切り開いていけると思うし、学生にもそのことを伝えていけると、改めて自分の仕事に自信を持つことができたのでした。